MENU

センダングサ(栴檀草)とは?花や葉の特徴からよく似た種類の植物との見分け方まで解説

雑草として積極的に駆除されることが多い一方で、沖縄では薬草として用いられていたセンダングサ(栴檀草)

コセンダングサやアメリカセンダングサなど、国内に自生するものだけでも多くの仲間がいることも特徴です。

本記事では、センダングサの花・葉の特徴から、よく似た種類の植物との見分け方についても解説いたします。

目次

センダングサとは?

センダングサとはどんな野草なのか?

センダングサの基本情報について解説いたします。

センダングサの基本情報
センダングサの名前の由来
センダングサの花言葉

センダングサの基本情報

学名Bidens biternata
英名Beggar ticks
和名センダングサ(栴檀草)
別名・流通名キバナセンダングサ(黄花栴檀草)
科名キク科
属名センダングサ属
原産地旧世界暖帯~温帯
日本での主な生息地関東以西〜九州

センダングサの名前の由来

「栴檀草」と表記するセンダングサは、栴檀の葉と草の形が似ているためその名前が付けられました。

なお、栴檀はお香で有名な「白檀」と同一視されることも多いですが、センダングサの元になった個体と白檀は別物のようです。

センダングサの花言葉

センダングサの花言葉は、「不器用」「忍耐」などがあります。

生命力や繁殖力が強いことから厄介者として扱われがちなセンダングサですが、どれだけ駆除されても再び根付くタフさが表された花言葉です。

↑目次へ戻る

センダングサの特徴

センダングサの特徴は以下の通りです。

センダングサの自生地
センダングサの花の特徴
センダングサの葉の特徴

花が咲く季節9~11月
実のなる季節
生活型一年草
生活様式地生
草丈・樹高300〜1500mm
葉の形奇数羽状複葉
花のつき方頭状花序
花の色
葉の色
繁殖方法
日照条件日向
水分の必要性必要
土の必要性必要

センダングサの自生地

センダングサの詳細な原産地は不明ですが、旧世界暖帯〜温帯原産と言われており世界中に広く分布しています。

数ある種のうちの大部分はアメリカやポリネシアに自生していますが、いくつかの種はヨーロッパやアジアにも分布しています。

日本国内では、関東地方以西〜九州地方のやや湿り気がある道端や河原などに自生していることが多いです。

センダングサの花の特徴

センダングサは茎の上部から伸びる枝の先に、舌状花と筒状花で構成された花を付けます。

「キバナセンダングサ」という別名がある通り、黄色く舌の形をした花びらが5枚程度あります。

センダングサの葉の特徴

センダングサの葉は、茎の下部は対生で上部は互生と付き方が分かれています。

葉は鳥の羽のように裂けた形状をしており、縁にはギザギザとした歯牙があります。

葉先は尖っており、名前の通り栴檀とよく似た葉です。

↑目次へ戻る

センダングサと似た花

左:センダングサ 中:アメリカセンダングサ 右:コセンダングサ

国内に自生するセンダングサ属だけでも様々な種類がありますが、中でも特に似ている2つとそれぞれの見分け方について解説いたします。

センダングサとアメリカセンダングサの違い
センダングサとコセンダングサの違い

<比較表>

比較センダングサアメリカセンダングサコセンダングサ
・黄色の舌状花が5枚程度ある
・筒状花を囲むように8~10枚の葉が付く
・舌状花が目立たない
・管状花を囲むように6~12枚の葉が付く
・舌状花をもたない
・管状花を囲むようにスプーン形をした7〜8枚の葉が付く
・茎の上部は互生
・茎の下部は対生
・羽根状に裂ける
・縁に歯牙がある
・両面に毛が多く生える
・対生する羽状複葉
・縁に鋸歯がある
・無毛
・茎の上部は互生
・茎の下部は対生
・ふつう羽根状に裂けているが、上部は3裂または披針形になることもある
・縁に鋸歯がある
・縮れた毛がある
・4つの角がある
・無毛
・4つの角がある
・短毛がある
・4~6つの角がある
季節9~11月9月、10月9~12月、1月

センダングサとアメリカセンダングサの違い

北アメリカを原産地とするアメリカセンダングサは、舌状花が目立ちません。

代わりに、中心の管状花の周りを囲むように6〜12枚の葉を付けます。

また、センダングサは茎に縮れた毛が生えていますがアメリカセンダングサの茎は無毛です。

葉の付き方は位置にかかわらず、対生です。

センダングサとコセンダングサの違い

コセンダングサの花は舌状花をもっておらず、黄色い管状花の周囲にスプーン形の葉を7〜8枚付けます。

葉はセンダングサと同様に茎の上部と下部で付き方が分かれますが、茎の上部にあるものは羽根のような形状ではなく3裂するだけか披針形になる葉もあります。

服にくっつくセンダングサはコセンダングサ

道端を歩いたあと、衣服に細長い種がびっしりとくっついていた…という経験がある方も多いはずです。

コセンダングサは「ひっつき虫」とも呼ばれており、花が終わるとこちらに対して逆を向いたトゲのある種子を出します。

釣り針の返しのような形状をしているため、衣服に付いたまま歩いても種子が落ちることがないのです。

↑目次へ戻る

センダングサが見れる場所・植物園

センダングサの目撃情報や、生育情報が確認された場所は以下の通りです。

西海岸公園
水戸偕楽園公園
なにわエコスクエア自然体験観察園
など

↑目次へ戻る

センダングサの目撃情報

SNS上に寄せられた、センダングサの目撃情報をご紹介いたします。

↑目次へ戻る

センダングサに関するFAQ

センダングサについてよくある質問を集めてみました。

センダングサの種類はどんなものがありますか?
センダングサは食べることができますか?
センダングサのお茶はありますか?

センダングサの種類はどんなものがありますか?

センダングサ属に分類される種は様々なものがありますが、日本国内では「コセンダングサ」「アメリカセンダングサ」「コシロノセンダングサ」「アワユキセンダングサ」などが代表的です。

センダングサは食べることができますか?

センダングサは葉を食用にすることも可能です。

ただしアクが強いので、食べる前にしっかりと茹でることをおすすめします。

センダングサのお茶はありますか?

タチアワユキセンダングサの葉を使用したお茶であれば普通に販売されており、ネットショップなどで購入することができます。

↑目次へ戻る

まとめ

センダングサは、「栴檀」に似た葉が特徴的な野草です。

道端を歩くと衣服にびっしりとくっつくコセンダングサという仲間もおり、厄介な雑草として扱われることも珍しくありません。

しかし食用も可能な他、お茶や薬としてセンダングサを使う地域も存在します。

国内に自生する種だけでも数は多いですが、花や葉などの特徴を見比べると簡単に区別することができるでしょう。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる