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芝生として栽培もされているギョウギシバ(行儀芝)とは?特徴や育て方など詳しく解説

国内外の広い地域に分布し、雑草と認識されがちな一方でグラウンドや公園の芝生や牧草などに用いられることも多いギョウギシバ(行儀芝)。

本記事では、ギョウギシバの特徴や名前の由来から似た花の見分け方について解説いたします。

記事後半ではギョウギシバの育て方についても紹介していますので、ご覧ください。

目次

ギョウギシバとは?

ギョウギシバとはどんな野草なのか?

ギョウギシバの基本情報について解説いたします。

ギョウギシバの基本情報
ギョウギシバの名前の由来
ギョウギシバの花言葉

ギョウギシバの基本情報

学名Cynodon dactylon
英名Bermuda Grass
和名ギョウギシバ(行儀芝、行基芝)
別名・流通名
科名イネ科
属名ギョウギシバ属
原産地日本、インド、マレーシア
日本での主な生息地北海道~九州

ギョウギシバの名前の由来

ギョウギシバという名前の由来は諸説ありますが、有力とされているものは以下の2つです。

・花茎が規則的に立ち、小穂が行儀よく並んで付くから(行儀芝)
・弘法大師にちなんで名付けられたコウボウムギに似ているため、別の高僧の名前を付けた(行基芝)

正確な由来は不明であるものの、説によって漢字の表記も変わる点は興味深いものです。

ギョウギシバの花言葉

ギョウギシバの花言葉は不明です。

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ギョウギシバの特徴

ギョウギシバの特徴は以下の通りです。

ギョウギシバの自生地
ギョウギシバの花の特徴
ギョウギシバの葉の特徴

花が咲く季節6月~8月
実のなる季節
生活型多年草
生活様式地生
草丈・樹高150mm~400mm
葉の形単葉(不分裂葉)
花のつき方総状花序
花の色
葉の色
繁殖方法種、匍匐茎
日照条件日向
水分の必要性必要
土の必要性必要

ギョウギシバの自生地

ギョウギシバは国内外の幅広い地域に分布している植物で、日本国内では北海道〜九州にかけて道端や河原、海岸などに自生しています。

環境としては草の少ない乾燥した裸地に生えることが多く、踏みつけに強いため人通りの多い場所でも生育可能です。

シバのように緑化や牧草として栽培されることもあり、これらの用途においてはよく「バミューダグラス」と呼ばれています。

ギョウギシバの花の特徴

イネ科であるギョウギシバは目立った花を付けず、花茎の先にある花軸の下面に小穂をずらりと並べるように付けます。

小穂は1つの小花から成り、広卵形で長さは2〜3mm程度です。

なお、ギョウギシバは花粉症におけるアレルゲンのひとつと言われているため、イネ科の花粉症が出やすい方は注意が必要です。

ギョウギシバの葉の特徴

ギョウギシバの葉は、地表を這う茎の節ごとに付いています。

少し葉鞘になって茎を抱えており、その先端が葉となって細く伸びているのです。

葉の部分は緑色でツヤがなく、ほぼ地表と水平に広がるか少し斜め上に向きます。

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ギョウギシバと似た花

左:ギョウギシバ 中:コウライシバ 右:メヒシバ

ギョウギシバと外見が似た種は複数存在します。

ここでは、ギョウギシバと特に似ている種を紹介すると共にそれぞれの特徴を比較表としてまとめてみました。

ギョウギシバとコウライシバの違い
ギョウギシバとメヒシバの違い

<比較表>

比較ギョウギシバコウライシバメヒシバ
・花軸の下面にずらりと小穂が並ぶ
・小穂は広卵形で左右に扁平
・花序は円柱形の穂状
・ギョウギシバほど花は密集して並んでいない
小穂は腹背にやや扁平
線形で硬質管状で非常に細い線形で柔らかい
草丈150mm~400mm50mm〜150mm800mm
季節6月~8月4~5月7~11月

ギョウギシバとコウライシバの違い

日本芝として代表的な種のコウライシバは、管状になった細い葉が特徴的です。

葉はやや硬質で、葉鞘口に長毛があります。

草丈は50mm〜150mmと、ギョウギシバよりも低いです。

花序は穂状になっていますが、円柱形で先がやや尖っておりギョウギシバのように小穂がずらりと並んでいることはありません。

ギョウギシバとメヒシバの違い

メヒシバとギョウギシバの大きな違いは、茎先に出た穂の形状にあります。

小穂が2列に付く点は共通していますが、メヒシバは腹背にやや扁平となっているためこれを見ればギョウギシバとの区別が可能です。

また、草丈は800mm程度とギョウギシバよりも高いです。

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ギョウギシバが見れる場所・植物園

ギョウギシバの目撃情報や、生育情報が確認された場所は以下の通りです。

帰化植物見本園
・多摩川河川敷
など

調査の結果、具体的な場所名と共に記された目撃情報は多く見受けられませんでしたが、ギョウギシバはそれだけ広く分布しているありふれた野草です。

道端や公園、グラウンド、海岸など身近な場所に自生しているため、気になる方は是非探してみてください。

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ギョウギシバの目撃情報

SNS上に寄せられた、ギョウギシバの目撃情報をご紹介いたします。

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ギョウギシバに関するFAQ

ギョウギシバについてよくある質問を集めてみました。

ギョウギシバの駆除に除草剤は効果ありますか?
ギョウギシバは芝生として利用可能ですか?

ギョウギシバの駆除に除草剤は効果ありますか?

除草剤の散布も、ギョウギシバの駆除方法として有効です。

ただし雨や風のない日に、葉に薬がしっかりとかかるよう散布しましょう。

ギョウギシバは芝生として利用可能ですか?

ギョウギシバは適切に管理すれば、芝生としての利用も可能です。

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ギョウギシバの育て方

ギョウギシバのガーデニング情報
ギョウギシバの育て方カレンダー
ギョウギシバの栽培方法

ギョウギシバのガーデニング情報

ギョウギシバは乾燥や踏みつけに強く、芝生としての栽培も可能です。

ただし生育温度は高めなので、北海道や東北地方など涼しい地方は栽培に向きません。

栽培難易度普通
株間
種まきの時期4~5月、8~9月
発芽温度20℃以上
生育温度25℃~30℃
耐寒温度
耐暑温度

ギョウギシバの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
植え付け、植え替え
種まき

ギョウギシバの栽培方法

環境・土壌

ギョウギシバは日当たりや風通しの良い場所を好みます。

1日あたり5時間以上を目安に、できるだけ長く日が当たる場所で育てましょう。

土は水はけの良いものが適していますが、基本的に粘土質な土でなければこだわる必要はありません。

定植

芝生として栽培する場合、定植としていわゆる「芝張り」を行います。

ギョウギシバが育ちやすいよう水はけの良い環境を整えたら、隙間なく植えましょう。

手入れ

ギョウギシバは成長が早いため、定期的に芝刈りを行いましょう。

特に成長が旺盛になる6〜9月の間、最低でも週に1回は芝刈りが必要です。

水やりは春・秋口の場合3〜4日に1回、夏場は毎日1〜2回の頻度で行います。

冬は休眠期に入るため、水やりは不要です。

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まとめ

ギョウギシバは幅広い地域に分布し、道端や公園、海岸などに自生している野草です。

繁殖力の高さから雑草と認識されることも少なくありませんが、「バミューダグラス」として芝生や牧草に利用されることもあります。

家庭で栽培する場合、特に夏場はこまめな手入れが必要となるため注意しましょう。

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