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アラゲハンゴンソウ(粗毛反魂草)とは?花や葉の特徴から花言葉なども全て解説

アラゲハンゴンソウ(粗毛反魂草)はキヌガサギクとも呼ばれており、ひまわりを思わせる花が特徴的な植物です。

その可愛い見た目から、園芸用植物としても人気を得ています。

本記事では、アラゲハンゴンソウの花や葉の特徴から花言葉、オオハンゴンソウなど似た花との違いについても解説いたします。

記事後半では、アラゲハンゴンソウの育て方についても紹介していますので、最後までご覧ください。

目次

アラゲハンゴンソウとは?

アラゲハンゴンソウとはどんな野草なのか?

アラゲハンゴンソウの基本情報について解説いたします。

アラゲハンゴンソウの基本情報
アラゲハンゴンソウの名前の由来
アラゲハンゴンソウの花言葉

アラゲハンゴンソウの基本情報

学名Rudbeckia hirta
英名black-eyed Susan
和名アラゲハンゴンソウ(粗毛反魂草)
別名・流通名キヌガサギク(衣笠菊)、マツカサギク(松笠菊)
科名キク科
属名オオハンゴンソウ属
原産地北アメリカ
日本での主な生息地全国

アラゲハンゴンソウの名前の由来

アラゲハンゴンソウは仲間のハンゴンソウ(反魂草)と違い、葉や茎などに硬い毛が生えています。

そのため、「粗い毛のあるハンゴンソウ」という意を込めてアラゲハンゴンソウ(粗毛反魂草)と名付けられました。

アラゲハンゴンソウの花言葉

アラゲハンゴンソウの花言葉は、「正義」「公平」「あなたを見つめる」などがあります。

「正義」や「公平」は、アラゲハンゴンソウの名付け親であるオロフ・ルドベックの人柄を表したものと言われています。

一方、「あなたを見つめる」は中央の盛り上がった花芯につく黒褐色の筒状花が目に見えることが由来です。

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アラゲハンゴンソウの特徴

アラゲハンゴンソウの特徴は以下の通りです。

アラゲハンゴンソウの自生地
アラゲハンゴンソウの花の特徴
アラゲハンゴンソウの葉の特徴

花が咲く季節6~10月
実のなる季節
生活型多年草
生活様式地生
草丈・樹高400〜700mm
葉の形単葉(不分裂葉)
花のつき方頭状花序
花の色黄、褐色
葉の色
繁殖方法種、株分け
日照条件日向
水分の必要性必要
土の必要性必要

アラゲハンゴンソウの自生地

アラゲハンゴンソウは北米を原産地としており、メリーランド州では州花にも選ばれているポピュラーな花です。

日本にも帰化しており、戦前は北海道でよく目撃されていましたが近年は全国に分布しています。

環境省により特定外来生物の指定を受けているオオハンゴウソウとよく似た外来種ですが、アラゲハンゴンソウは現時点で駆除の対象外です。

ただし、今後は生育域が拡大することにより在来種の生態系を脅かさないかが懸念されています。

アラゲハンゴンソウの花の特徴

アラゲハンゴンソウは、茎の先に小さな花(小花)の集合体である「頭花」をつけます。

中央の黒褐色をした筒状花と、その周りを囲む鮮やかな黄色の舌状花で構成されており、その姿はひまわりを思わせます。

なお、舌状花は14個ついており、頭花は直径50〜70mm程度になります。

アラゲハンゴンソウの葉の特徴

アラゲハンゴンソウの葉は、茎から伸びる「根出葉」と茎につく「茎葉」の2種類があります。

根出葉は長さ100〜180mm程度の細長い楕円形をしており、長い葉柄をもっています。

茎葉は茎に互い違いに付いており、縁に小さな鋸歯がついています。

名前にもある通り、葉には全体的に粗く硬い毛が生えていることが特徴です。

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ひまわりと似ていて間違われやすい

褐色の筒状花を囲む鮮やかな黄色の舌状花…という構成の頭花は、ひまわりとよく似ています。

アラゲハンゴンソウと同じくらいの草丈に育つ品種のひまわりと並べば、なおのこと区別が難しくなるのではないでしょうか。

しかし、アラゲハンゴンソウとひまわりはよく観察してみると決定的な違いがあるのです。

具体的にどう見分ければ良いのか、次項より解説いたします。

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アラゲハンゴンソウと似た花

左:アラゲハンゴンソウ 中:ひまわり 右:オオハンゴンソウ

アラゲハンゴンソウはひまわりやオオハンゴウソウとよく似ていますが、それぞれどこを見て区別すれば良いのでしょうか。

アラゲハンゴンソウとひまわりの違い
アラゲハンゴンソウとキヌガサギクの違い
アラゲハンゴンソウとオオハンゴンソウの違い

<比較表>

比較アラゲハンゴンソウひまわりオオハンゴンソウ
・筒状花は黒褐色
・舌状花は14個
・舌状花は黄色の他にオレンジ色や赤褐色になることもある
・大きなもので径400mmになる
・筒状花は緑色
・舌状花は6~14個
・花床が高く盛り上がる
・根出葉と茎葉
・長楕円形で裂けていない
・縁に鋸歯がある
・長楕円形
・縁に鋸歯がある
・根出葉と茎葉
・どちらも羽状に深く裂ける
・両面に短毛がある
草丈400〜700mm大きなもので3,000mm500〜3,000mm
季節6~10月7~9月7~10月

アラゲハンゴンソウとひまわりの違い

ひまわりは大型種だと3mもの高さにまで育ちますが、小型種はアラゲハンゴンソウと同じくらいの草丈に留まります。

褐色の筒状花と黄色い舌状花という頭花の基本的な構成は共通していますが、品種によっては舌状花がオレンジ色になることもあれば赤褐色になることもあります。

葉は茎葉の1種類しかなく、長楕円形で縁に鋸歯があります。

アラゲハンゴンソウとキヌガサギクの違い

「キヌガサギク」は、アラゲハンゴンソウの別名です。

どちらも同一の花で、呼び方以外に違いはありません。

アラゲハンゴンソウとオオハンゴンソウの違い

オオハンゴンソウもアラゲハンゴンソウとよく似た花を付けますが、筒状花が緑色をしていることが分かりやすい違いです。

また、頭花の直径は7cm前後あり、アラゲハンゴンソウよりも少し大きくなります。

葉は根出葉と茎葉の2種類があることは共通していますが、根出葉は「2回羽状」に深く裂けます。

また、茎葉も羽状に5〜7つに深く裂けています。

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アラゲハンゴンソウが見れる場所・植物園

アラゲハンゴンソウの目撃情報や、生育情報が確認された場所は以下の通りです。

日光植物園
白糸自然公園
・矢出川公園
神代植物公園
木場公園
など

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アラゲハンゴンソウの目撃情報

SNS上に寄せられた、アラゲハンゴンソウの目撃情報をご紹介いたします。

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アラゲハンゴンソウに関するFAQ

アラゲハンゴンソウについてよくある質問を集めてみました。

アラゲハンゴンソウは特定外来生物ですか?
ひまわりみたいな形で白い花を咲かせる花はアラゲハンゴウソウですか?

アラゲハンゴンソウは特定外来生物ですか?

アラゲハンゴンソウは、特定外来生物の指定は受けていません。

ただしよく似ているオオハンゴンソウは、特定外来生物とされています。

ひまわりみたいな形で白い花を咲かせる花はアラゲハンゴウソウですか?

アラゲハンゴンソウは基本的に白い花を咲かせることがありません。

ひまわりにも白い花を咲かせる品種が存在するため、ひまわりの可能性があります。

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アラゲハンゴンソウの育て方

アラゲハンゴンソウのガーデニング情報
アラゲハンゴンソウの育て方カレンダー
アラゲハンゴンソウの栽培方法

アラゲハンゴンソウのガーデニング情報

アラゲハンゴンソウは「ルドベキア」とも呼ばれ、園芸植物として育てられることが多い花です。

園芸ショップでポット苗を購入するか、種をまくことで栽培をスタートできます。

栽培難易度簡単
株間20~40cm
種まきの時期4月~5月
発芽温度20~25℃
生育温度20~25℃
耐寒温度
耐暑温度

アラゲハンゴンソウの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
植え付け、植え替え
種まき

アラゲハンゴンソウの栽培方法

環境・土壌

アラゲハンゴンソウは、日当たりと水はけの良い場所を好みます。

水はけの悪い場所で育てる場合は、土に腐葉土を混ぜておきましょう。

鉢植えの場合は市販の草花用培養土で問題ありません。

耐寒性・対暑性ともに優れているので、夏場の直射日光や冬の寒さへの対策は不要です。

芽出し

4〜5月に、育苗箱やポットに覆土をせず種をまきます。

発芽後に間引きして、本葉が5~6枚出てきたら鉢や庭に定植しましょう。

定植

定植するときは、土に元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきましょう。

肥料

元肥を混ぜ込んでいれば、追加で肥料を施す必要はありません。

手入れ

水やりについては、庭植えであればほとんど降雨に任せて問題ありません。

鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。

花が終わったら、半分程度の高さまで切り戻すと伸びた脇目から再び花を咲かせます。

植替え

庭植えの場合、増えすぎると生育が悪くなるため数年に1度株分けを兼ねて植え替えを行いましょう。

鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすいので、毎年1回は植え替えを行います。

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まとめ

アラゲハンゴンソウは、葉や茎などに生えた粗い毛が名前の由来となっているハンゴンソウの仲間です。

黒褐色の筒状花と黄色い舌状花から構成された頭花はひまわりにそっくりですが、草丈や葉の形状などに注目すると簡単に見分けることができます。

また、アラゲハンゴンソウは「ルドベキア」いう名前で園芸種として流通している花でもあります。

特殊な管理がなくても立派に育つので、初めて園芸に挑戦する初心者の方にもおすすめです。

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