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ルリニワゼキショウ(藍色庭石菖)とは?花や葉の特徴・名前の由来を解説

ルリニワゼキショウ(藍色庭石菖)は、宝石のような美しい青色の花を咲かせる植物です。

ニワゼキショウの仲間とだけあってよく似た外見をしていますが、どのような違いがあるのかはご存知でしょうか。

本記事では、ルリニワゼキショウの花や葉の特徴から花言葉まで詳しく解説。

後ろのほうでは、ルリニワゼキショウの育て方も紹介していますので、ご覧ください。

目次

ルリニワゼキショウとは?

ルリニワゼキショウとはどんな野草なのか?

ルリニワゼキショウの基本情報について解説いたします。

ルリニワゼキショウの基本情報
ルリニワゼキショウの名前の由来
ルリニワゼキショウの花言葉

ルリニワゼキショウの基本情報

学名Sisyrinchium angustifolium
英名blue-eyed grass
和名ルリニワゼキショウ(藍色庭石菖)
別名・流通名ヒレニワゼキショウ(鰭庭石菖)
科名アヤメ科
属名ニワゼキショウ属
原産地北アメリカ東部
日本での主な生息地全国

ルリニワゼキショウの名前の由来

元々「ニワゼキショウ(庭石菖)」はセキショウという植物に似た葉を持ち、庭に咲くことが多いという性質からその名前が付けられました。

そんなニワゼキショウの仲間であり、瑠璃のような青色の花を咲かせることから「瑠璃色のニワゼキショウ」という意味を込めてルリニワゼキショウと呼ばれています。

また、茎に顕著な翼(ヒレ)が付いているため「ヒレニワゼキショウ」という別名が付けられました。

ルリニワゼキショウの花言葉

ルリニワゼキショウの花言葉は不明です。

なお、仲間のニワゼキショウには「繁栄」や「豊かな感情」という花言葉があります。

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ルリニワゼキショウの特徴

ルリニワゼキショウの特徴は以下の通りです。

ルリニワゼキショウの自生地
ルリニワゼキショウの花の特徴
ルリニワゼキショウの葉の特徴

花が咲く季節5月~8月
実のなる季節
生活型多年草
生活様式地生
草丈・樹高150〜500mm
葉の形線形
花のつき方総状花序
花の色青、紫
葉の色
繁殖方法
日照条件日向、半日陰
水分の必要性必要
土の必要性必要

ルリニワゼキショウの自生地

ルリニワゼキショウは北アメリカ東部原産の植物ですが、明治時代に園芸種として栽培されたものが帰化して現在は日本全国に分布しています。

日当たりの良い草原や公園、道端などに自生していることが多いです。

ルリニワゼキショウの花の特徴

ルリニワゼキショウの花は名前の由来にもある通り、瑠璃のような美しい青色が特徴的です。

花のサイズは直径8〜12mmと小さく、中心からは長さ3〜4mmの合着した雄しべ3個と1本の雌しべが突き出ています。

他のニワゼキショウ属とよく似た姿の花ですが、ルリニワゼキショウは花びらが丸みを帯びており、先端は小さく細い突起が付いています。

ルリニワゼキショウの葉の特徴

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ルリニワゼキショウと似た花

左:ルリニワゼキショウ 中:ニワゼキショウ 右:オオニワゼキショウ

ルリニワゼキショウと同様「ニワゼキショウ属」に分類される花は70〜150種以上存在すると言われており、国内で自生が確認されている種も複数あります。

外見が似ているため区別が難しいように見えるニワゼキショウ属の花ですが、以下のポイントを参考によく観察してみるとそれぞれの違いに気が付くはずです。

ニワゼキショウ
オオニワゼキショウ
ヒトフサニワゼキショウ

ニワゼキショウ

赤みがかった紫や白色などの花を咲かせるニワゼキショウ属です。

ルリニワゼキショウのような青色の花を咲かせることはないため色で判別できる他、尖っている花びらの先端でも見分けることができます。

また、生育環境によりますがオオニワゼキショウよりも草丈が低い傾向にあります。

オオニワゼキショウ

「大きなニワゼキショウ」という意を込めて名付けられたニワゼキショウ属です。

花の大きさははニワゼキショウよりも小さいですが、草丈が高い傾向にあり個体によっては60cmにまで成長します。

花の色はルリニワゼキショウのような青色をしていますが、形はニワゼキショウとよく似ています。

ヒトフサニワゼキショウ

1本の花茎に1つの花を咲かせる性質が名前の由来となっているニワゼキショウ属です。

花の色・形ともにルリニワゼキショウとよく似ていますが、サイズが比較的大きく、花びらの先端にある突起が長くなっています。

<比較表>

比較ルリニワゼキショウニワゼキショウオオニワゼキショウヒトフサニワゼキショウ
・花びらの先端は丸みを帯びており、細い突起が付いている
・青、紫
・直径8mm~12mm
・花びらの先端は尖っている
・花びらの大きさが均等
・紫、桃、白
・直径15mm
・花びらの先端は尖っている
・内側の花びらがやや小さい
・青、紫
・直径10mm
・花びらの先端は丸みを帯びており、細い突起が付いている
・1本の花茎に1つの花を咲かせる
・青、紫
・直径15mm
線形線形線形線形
草丈150mm〜500mm100mm~200mm100mm~600mm50mm~200mm
季節5月~8月5月、6月5月、6月不明

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ルリニワゼキショウが見れる場所・植物園

ルリニワゼキショウは草原や道端、公園など様々な場所に花を咲かせます。

生育情報や目撃情報が確認された場所の例としては、以下の通りです。

国立科学博物館附属 自然教育園
航空記念公園
・城の鼻公園
・筑波山付近
柳森神社
滝沢森林公園
など

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ルリニワゼキショウの目撃情報

ルリニワゼキショウを目撃したという情報をご紹介いたします。

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ルリニワゼキショウに関するFAQ

ルリニワゼキショウについてよくある質問を集めてみました。

ルリニワゼキショウの種類にはどんなものがありますか?
ルリニワゼキショウの花が咲く季節はいつですか?

ルリニワゼキショウの種類にはどんなものがありますか?

ルリニワゼキショウは「ニワゼキショウ属」に分類される植物で、世界に70〜150種以上の仲間が存在すると言われています。

主に日本で自生が確認されている仲間は、「ニワゼキショウ」「オオニワゼキショウ」「ヒトフサニワゼキショウ」です。

ルリニワゼキショウの花が咲く季節はいつですか?

ルリニワゼキショウは5月〜8月にかけて花を咲かせます。

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ルリニワゼキショウの育て方

ルリニワゼキショウのガーデニング情報
ルリニワゼキショウの育て方カレンダー
ルリニワゼキショウの栽培方法

ルリニワゼキショウのガーデニング情報

ルリニワゼキショウは繁殖力が強く、一般的なニワゼキショウより耐暑性があるためガーデニング初心者でも育てやすい植物です。

栽培難易度普通
株間
種まきの時期3月、4月、9月、10月
発芽温度約20℃
生育温度
耐寒温度
耐暑温度

ルリニワゼキショウの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
植え付け、植え替え
種まき

ルリニワゼキショウの栽培方法

環境・土壌

ルリニワゼキショウは日当たりや水はけ、水もち、風通しの良い場所を好みます。

花をたくさん咲かせてほしい場合は、直射日光が6時間以上当たる場所がおすすめです。

また、土質を選ばず痩せた土壌でも育てることができますが、通気性が良く適度に有機質が入った土壌を選ぶとより育ちやすくなります。

芽出し

種は休眠状態のまま寒さを経験することで発芽しやすくなるため、早く発芽させたい場合は冷蔵庫に2週間程度保存しましょう。

また、1度まいた種は乾燥すると発芽率が急激に下がるため、土と種を乾燥させないように水やりで管理しましょう。

定植

植え付けは、種まきと同様に3月〜4月、または9月〜10月頃に行います。

肥料

基本的に肥料は不要ですが、植え付け時や早春に土質を改善する堆肥と有機肥料、または緩効性肥料を与えると健康的に育ちます。

手入れ

ルリニワゼキショウは乾燥に強いため、庭植えの場合は一度根付くと降雨だけで育ちます。

鉢植えや降雨が少ない時期の場合は、土の表面が乾き次第水やりを行いましょう。

特筆すべき病害虫のリスクはありませんが、稀にアブラムシが発生することがあるため、見かけたら駆除しましょう。

植替え

鉢植えで育てている場合、1年に1回は植え替えを行いましょう。

3月〜4月または9月〜10月に、古い土と根を取り除いて一回り大きな鉢に植え替えます。

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まとめ

ルリニワゼキショウは、その名の通り瑠璃のような美しい花を咲かせます。

外見がよく似たニワゼキショウ属の植物は日本国内だけでも複数存在しますが、花の形や色、草丈などに注目すると見分けることができます。

繁殖力が強いため栽培難易度は低く、ガーデニング初心者にもおすすめな植物です。

群生させれば、美しい青色でお庭を上品に彩ってくれることでしょう。

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