MENU

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)とは?花言葉や食べ方も解説

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)は、優しい紫色の花を咲かせて群生する野草です。

鑑賞用として日本に渡来した外来種ですが、現在は野生化して日本各地の道端や空き地に自生しています。

本記事では、オオアラセイトウの特徴や花言葉から育て方まで詳しく解説いたします。

よくある質問では、オオアラセイトウの食べ方についても紹介していますので、興味のある方はご覧ください。

目次

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)とはどんな野草なのか?

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の基本情報について解説いたします。

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の基本情報
オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の名前の由来
オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の花言葉

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の基本情報

学名Orychophragmus violaceus
英名Chinese violet cress
和名オオアラセイトウ(大紫羅欄花)
別名・流通名ムラサキハナナ(紫花菜)、ハナダイコン(花大根)、ショカツサイ(諸葛菜)
科名アブラナ科
属名オオアラセイトウ属
原産地中国
日本での主な生息地ほぼ全国

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の名前の由来

オオアラセイトウは別名を含めて4つの名前を持つ花です。

「オオアラセトウ」という名前は由来が不明と言われていますが、他3つの名前に関しては以下のような由来があります。

・ムラサキハナナ:「紫色の花が美しい菜」という意味を込めて名付けられた
・ショカツサイ:諸葛孔明が軍隊の食糧として栽培した説があるから
・ハナダイコン:花が美しく、葉の姿がダイコンに似ているから

なお、オオアラセイトウとは別に「ハナダイコン」という名前が付いた別種の植物も存在します。

しばしば混同されることがあるため、オオアラセイトウに対する名称として相応しくないと考える専門家も多いようです。

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の花言葉

オオアラセイトウの花言葉は「知恵の泉」「優秀」「癒し」など。

諸葛孔明とゆかりのある花として伝わっているだけに、知的なイメージの花言葉が目立ちます。

一方で「癒し」という花言葉は、見ているだけでも癒される美しい紫色にちなんで付けられたと解釈できます。

↑目次へ戻る

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の特徴

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の特徴は以下の通りです。

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の自生地
オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の花の特徴
オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の葉の特徴

花が咲く季節3~5月
実のなる季節5月、6月
生活型一年草
生活様式地生
草丈・樹高100〜600mm
葉の形単葉(不分裂葉)、分裂葉
花のつき方総状花序
花の色
葉の色
繁殖方法
日照条件日向を好む
水分の必要性必要
土の必要性必要

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の自生地

オオアラセイトウの原産地は中国で、主に東北や華北地区に自生しています。

ヨーロッパ南部へ帰化している他、日本にも江戸時代に鑑賞用の花として輸入されたことをきっかけに広まりました。

現在の日本では野生化しており、ほぼ全国の草地や畑などで見られています。

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の花の特徴

オオアラセイトウの花が持つ最大の特徴は、鮮やかな紫色の花びらです。

1つの花に4枚の花びらが十字状についており、紫色の中に細い紋様があります。

花期の後半になると花びらの色は徐々に薄くなっていき、最終的には白色に近くなりますが稀に最初から白い花を咲かせる個体もあるようです。

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)の葉の特徴

オオアラセイトウの葉は、1枚1枚の縁にある不揃いな鋸が特徴的です。

上部の葉は卵型で柄があり、下部の葉は耳状で茎を抱くようにして付いています。

↑目次へ戻る

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)とハナダイコンの違い

左:オオアラセイトウ 右:ハナダイコン

オオアラセイトウとよく似た花で、「ハナダイコン(別名:ヘスペリス)」と呼ばれるアブラナ科ハナダイコン属の花があります。

オオアラセイトウも別名ハナダイコンと呼ばれるため混同されがちですが、ハナダイコンとは別種の植物です。

オオアラセイトウとハナダイコンを見分ける際のポイントは、花の付き方や葉にあります。

<比較表>

比較オオアラセイトウハナダイコン
茎から分岐して広がった柄から花を咲かせる・茎があまり分岐せず、上部に集中して花を咲かせる
・香りがある
葉が広く、ツヤがある葉は細く、ツヤがない
季節3~5月3~5月

↑目次へ戻る

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)に関するFAQ

オオアラセイトウ(大紫羅欄花)についてよくある質問を集めてみました。

オオアラセイトウは食べることができますか?
オオアラセイトウの食べ方にはどんなものがありますか?
オオアラセイトウの花畑はどこで見れますか?

オオアラセイトウは食べることができますか?

オオアラセイトウに毒性はなく、食べることができます。

中国では古くから野菜として栽培されているようです。

オオアラセイトウの食べ方にはどんなものがありますか?

日本ではおひたしや胡麻和え、炒め物、サラダなど様々な料理に使われることがあります。

なお、開花した状態は筋張って固くなるため、若いオオアラセイトウを選んだ方が食べやすいと言われています。

オオアラセイトウの花畑はどこで見れますか?

国内では「昭和記念公園(東京都)」や「長居植物園(大阪府)」などでオオアラセイトウの花畑を見ることができます。

↑目次へ戻る

オオアラセイトウの育て方

オオアラセイトウのガーデニング情報
オオアラセイトウの育て方カレンダー
オオアラセイトウの栽培方法

オオアラセイトウのガーデニング情報

日本へ渡ってからというもの、頑強な性質で野生化したことから雑草として認識されることもあるオオアラセイトウ。

放置すると高く成長し過ぎてしまいますが、程よく育てれば美しい紫色の花で見る者を癒してくれる魅力的な園芸植物となります。

栽培難易度簡単
株間20~30cm
種まきの時期9月、10月
発芽温度20~25℃
生育温度
耐寒温度
耐暑温度

オオアラセイトウの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
植え付け、植え替え
種まき

種まきについては、遅い時期に行えば草丈の成長を抑えることができます。

そのため、花壇や鉢で育てる場合はあえて遅まきにする方もいるようです。

オオアラセイトウの栽培方法

環境・土壌

オオアラセイトウは日当たりが良く水はけの良い場所を好みますが、半日陰でも花を咲かせてくれます。

土質を選ばず育つため、市販の培養土を用いれば問題ありません。

芽出し

まいた種を隠す程度で薄く土をかぶせ、乾燥に注意しながら管理することで発芽します。

発芽後は密生しないよう、早めに間引きましょう。

なお、開花後の翌年からはこぼれ種から発芽して繁殖していきます。

定植

発芽してから本葉が4枚ほどになるまで成長したら、定植を行います。

冬の寒さにあたることで花芽ができる植物なので、早めに定植して根を張らせると美しい花が咲きます。

肥料

元肥を混ぜた土を使っていれば、肥料を与える必要はありません。

手入れ

土の表面が乾いたときにたっぷりと水を与えれば、他に手入れは不要です。

病害虫の心配もほとんどありません。

植替え

オオアラセイトウは一年草なので、植替えは不要です。

↑目次へ戻る

まとめ

スミレのように鮮やかな紫色をした花を咲かせるオオアラセイトウは、有名な諸葛孔明ともゆかりのある植物です。

ハナダイコン(ヘスペリス)と混同されることがありますが、別種の植物なので注意しましょう。

土質を選ばず特別なケアがなくても育つため、ガーデニング初心者にもおすすめです。

しっかりと冬の寒さに当てながら育てれば、庭や鉢に美しい花を咲かせてくれることでしょう。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる