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オッタチカタバミ(おっ立ち片喰)とは?特徴や花言葉から似た花との違いを解説

オッタチカタバミ(おっ立ち片喰)は、北アメリカ原産の帰化植物です。

日本を含め世界的に分布しており、黄色い花やハート形の葉が可愛らしく特徴的です。

本記事では、カタバミの特徴や花言葉からカタバミやエゾタチカタバミなどとの違いについて解説いたします。

目次

オッタチカタバミとは?

オッタチカタバミとはどんな野草なのか?

オッタチカタバミの基本情報について解説いたします。

オッタチカタバミの基本情報
オッタチカタバミの名前の由来
オッタチカタバミの花言葉

オッタチカタバミの基本情報

学名Oxalis dillenii
英名Common Yellow Woodsorrel
和名オッタチカタバミ(おっ立ち片喰、おっ立酢漿草)
別名・流通名サウザーン・ウッド・ソレル、スレンダー・イエロー・ウッドソレル
科名カタバミ科
属名カタバミ属
原産地北アメリカ
日本での主な生息地本州、四国、九州

オッタチカタバミの名前の由来

地表を這うように成長するカタバミに対し、地表面を這う茎から分かれた枝が起立する様子から「オッタチカタバミ」と名付けられました。

であれば、立っているカタバミを表す名前として、「タチカタバミ」でも良いのでは?

と考えた方も多いのではないでしょうか。

タチカタバミという名前は既存の品種に使われていたため、異なる言い表し方が用いられたものと考えられています。

オッタチカタバミの花言葉

オッタチカタバミの花言葉は「喜び」「心の輝き」です。

空に向かって茎を伸ばし、鮮やかな黄色の花を咲かせるオッタチカタバミのイメージに合う、希望にあふれた花言葉が付けられています。

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オッタチカタバミの特徴

オッタチカタバミの特徴は以下の通りです。

オッタチカタバミの自生地
オッタチカタバミの花の特徴
オッタチカタバミの葉の特徴

花が咲く季節4~10月
実のなる季節
生活型多年草
生活様式地生
草丈・樹高100~250mm
葉の形3出複葉
花のつき方散形花序
花の色
葉の色
繁殖方法
日照条件日向、半日陰
水分の必要性必要
土の必要性必要

オッタチカタバミの自生地

オッタチカタバミは北アメリカ原産の植物で、世界の様々な国に帰化しています。

日本も例外ではなく、1965年に京都府で初めて発見されて以来全国的に分布しています。

道端や中央分離帯、畑の縁などに自生していることが多いです。

オッタチカタバミの花の特徴

オッタチカタバミは、鮮やかな黄色の5弁花を散形に2〜5個付けます。

10個の雄しべと雌しべがあり、カタバミと酷似した外見です。

晴天時は開きますが、光が弱まると閉じてしまう性質となっています。

花びらの長さは5〜11mmで、花柄には上向きの伏せた毛が密集しています。

オッタチカタバミの葉の特徴

オッタチカタバミの葉は互生で、上部に集中して付いています。

緑色ですが紫褐色の小さな斑も不規則に入っており、ハートのような可愛らしい形が特徴的です。

小葉は夜や低温時になると閉じて、垂れてしまいます。

ごく小さくて目立ちませんが、卵形の托葉もあります。

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オッタチカタバミと似た花

左:オッタチカタバミ 中左:カタバミ 中右:エゾタチカタバミ 右:タチカタバミ

オッタチカタバミに似た花には、「カタバミ」「エゾタチカタバミ」「タチカタバミ」があります。

ここでは、それぞれの違いについて詳しく解説いたします。

オッタチカタバミとカタバミの違い
オッタチカタバミとエゾタチカタバミの違い
オッタチカタバミとタチカタバミの違い

<比較表>

比較オッタチカタバミカタバミエゾタチカタバミタチカタバミ
・黄色
・5弁花
・花数は2~5個
・黄色
・5弁花
・花数は1~8個
・黄色
・5弁花
・花数は3個以下
・黄色
・5弁花
・3出複葉
・小葉はハート形
・上部に集まっている
・托葉は目立たない
・3出複葉
・小葉はハート形
・托葉が分かりやすい
・3出複葉
・小葉はハート形
・托葉は目立たない
・3出複葉
・小葉はハート形
・托葉が分かりやすい
直立する地表を這って広がる直立する直立する
季節4~10月4~10月4~10月4〜7月

オッタチカタバミとカタバミの違い

カタバミは黄色い5弁花やハート形の葉などオッタチカタバミとの共通点が多い種ですが、地表に這うように成長するという大きな違いがあります。

また、オッタチカタバミより分かりやすい托葉も特徴のひとつです。

オッタチカタバミとエゾタチカタバミの違い

エゾタチカタバミはオッタチカタバミと同様に茎が直立しており、葉もハート形ですが比較的丸みのある形状をしています。

茎が細く葉が密集していないため、オッタチカタバミと並ぶとボリューム感の少なさが目立ちます。

オッタチカタバミとタチカタバミの違い

オッタチカタバミと混同されやすいタチカタバミですが、別のカタバミの品種として扱われています。

直立する茎や花の様子がオッタチカタバミと酷似しているものの、茎の節間が長く葉が密集しておらず托葉もはっきりと確認できます。

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オッタチカタバミが見れる場所・植物園

オッタチカタバミの目撃情報や、生育情報が確認された場所は以下の通りです。

水元公園
千葉市動物公園
阿蘇くじゅう国立公園
調布市多摩川自然情報館
など

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オッタチカタバミの目撃情報

SNS上に寄せられた、オッタチカタバミの目撃情報をご紹介いたします。

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オッタチカタバミに関するFAQ

オッタチカタバミについてよくある質問を集めてみました。

オッタチカタバミに托葉はありますか?
オッタチカタバミの葉脈のタイプは?

オッタチカタバミに托葉はありますか?

オッタチカタバミには目立たないものの、卵形の托葉があります。

オッタチカタバミの葉脈のタイプは?

オッタチカタバミの葉脈は網目状になっている「網状脈」です。

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オッタチカタバミの育て方

オッタチカタバミのガーデニング情報
オッタチカタバミの育て方カレンダー
オッタチカタバミの栽培方法

オッタチカタバミのガーデニング情報

オッタチカタバミは暑さや寒さに耐えうる強い生命力を持ちますが、病気や害虫のリスクも潜んでいるため注意が必要です。

栽培難易度普通

オッタチカタバミの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
植え付け、植え替え

オッタチカタバミの栽培方法

環境・土壌

オッタチカタバミは日当たりの良い場所で最もよく成長し、花をたくさん咲かせます。

ただし、暑さの厳しい地域は乾燥や暑さを避けるために半日陰で育てましょう。

土は一般的な培養土で問題ありませんが、自作する場合は通気性が良く、肥沃な培養土にしましょう。

赤玉土4:腐葉土4:くん炭1+元肥の組み合わせがおすすめです。

定植

オッタチカタバミは3〜4月にかけて定植を行います。

苗を植える場合、15cm程度の深さに植え付けましょう。

肥料

有機物が十分に含まれた肥沃な土壌を使っていれば、基本的に肥料は不要です。

手入れ

水やりに関しては、庭植えの場合は一度根付くと降水のみで育ちます。

鉢植えの場合は土の表面が乾いてきたタイミングで水を与えましょう。

また、オッタチカタバミはさび病やナメクジ、カタツムリ、アオムシなどによる被害を受けやすい植物なので対策を講じておきましょう。

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まとめ

花やハート形の葉がカタバミとそっくりなオッタチカタバミですが、その名の通り直立した茎が特徴的です。

別種のタチカタバミと混同されることがあるものの、托葉の見つけやすさで見分けることができます。

日当たりの良い場所であればたくさんの花を咲かせ、肥料も必要ないためオッタチカタバミ。

ガーデニング初心者でも育てやすいため、興味のある方は是非育ててみてください。

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