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猫じゃらしとは違う?チカラシバ(力芝)の特徴から花言葉や育て方も解説

秋になると、「大きな猫じゃらし」を思わせる野草があちこちで目立つようになります。

猫じゃらしと呼ばれるエノコログサと一見似ていますが、チカラシバ(力芝)という野草で、違う種に分類されるのです。

本記事では、チカラシバの生態・外見の特徴・花言葉などの基本情報に加え、エノコログサとの違いや見分け方ついても詳しく解説いたします。

目次

チカラシバとは?

チカラシバとはどんな野草なのか?

チカラシバの基本情報について解説いたします。

チカラシバの基本情報
チカラシバの名前の由来
チカラシバの花言葉

チカラシバの基本情報

学名Pennisetum alopecuroides
英名dwarf fountain grass、Chinese fountain grass
和名チカラシバ(力芝)
別名・流通名
科名イネ科
属名チカラシバ属
原産地日本、東アジア~東南アジア
日本での主な生息地北海道~沖縄

チカラシバの名前の由来

漢字で「力芝」と表記するチカラシバは、地中の深くにまでひげ根を張り巡らします。

人が手で引き抜こうとしてもなかなか抜けないため、その力強い姿にちなんでこの名前が付けられました。

チカラシバの花言葉

チカラシバの花言葉は、「信念」「気が強い」などがあります。

簡単には引き抜けないチカラシバの強さやたくましさを表したような花言葉です。

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チカラシバの特徴

チカラシバの特徴は以下の通りです。

チカラシバの自生地
チカラシバの花の特徴
チカラシバの葉の特徴

花が咲く季節8~11月
実のなる季節
生活型多年草
生活様式地生
草丈・樹高6000〜9000mm
葉の形線形
花のつき方小穂
花の色黒紫
葉の色
繁殖方法種、株分け
日照条件日向
水分の必要性必要
土の必要性必要

チカラシバの自生地

チカラシバは朝鮮半島や中国、フィリピン、インド、日本などを原産地としています。

国内では北海道西部以南〜沖縄にかけてほぼ全国的に分布しており、道端や空き地などの日当たりが良い場所に自生することが多いです。

チカラシバの花の特徴

チカラシバは、茎の先に多くの小穂が密集した円柱形の花穂を付けます。

小穂は針状の毛に包まれており、果実が熟す秋になると毛が上向きになっていきます。

このとき、ビン洗いのブラシや試験管を洗うブラシのような姿になります。

チカラシバの葉の特徴

チカラシバは長さ100〜450mm・幅3〜6mmの線形の葉をもち、根元から多数出ます。

表面は光沢がなく、ザラザラとした手触りが特徴的です。

硬い質感で、葉脈の凹凸がはっきりと見えます。

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チカラシバの見た目は大きな猫じゃらし

ブラシのような見た目の野草といえば、「猫じゃらし」の愛称でおなじみのエノコログサも挙げることができます。

チカラシバはエノコログサよりも大型ですが、花が終わったあとの姿を見て猫じゃらしをイメージした方も多いのではないでしょうか。

外見的な違いは後述しますが、エノコログサはイネ科エノコログサ属に分類される植物なのでチカラシバとは別物です。

しかしエノコログサと同じく、穂を使って様々な遊び方を楽しむことができます。

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チカラシバと似た花

左:チカラシバ 右:エノコログサ

チカラシバに似た花としては、「アオチカラシバ」や「エノコログサ」があります。

それぞれどんな特徴があり、どのようにチカラシバと区別すれば良いのかを以下より解説いたします。

チカラシバとアオチカラシバの違い
チカラシバとエノコログサの違い

<比較表>

比較チカラシバアオチカラシバエノコログサ
・小穂が黒紫色
・花茎は直立する
・小穂が緑色
・花茎は直立する
・小穂が緑色
・花茎の先がやや垂れる
・線形
・根元から伸びる
・線形
・根元から伸びる
・披針形
・枝分かれする茎から出る
草丈6000〜9000mm6000〜9000mm200〜700mm
季節8~11月8~11月8~11月

チカラシバとアオチカラシバの違い

チカラシバは花穂が黒紫色ですが、アオチカラシバはその名の通り緑色の花穂を付けます。

花穂の色以外の特徴は、チカラシバとほぼ同じです。

チカラシバとエノコログサの違い

エノコログサは、名前の由来にもある通り子犬のしっぽのように先が垂れた花穂が特徴的です。

小穂の毛は緑色で、チカラシバよりも柔らかい触り心地となっています。

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チカラシバが見れる場所・植物園

チカラシバの目撃情報や、生育情報が確認された場所は以下の通りです。

・高尾山周辺
・富士山周辺
周南市西緑地公園
神代植物公園
向島百花園
小金井公園
など

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チカラシバの目撃情報

SNS上に寄せられた、チカラシバの目撃情報をご紹介いたします。

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チカラシバに関するFAQ

チカラシバについてよくある質問を集めてみました。

チカラシバを使った遊び方を教えてください。
チカラシバはいつ咲きますか?

チカラシバを使った遊び方を教えてください。

チカラシバの遊び方として有名なものは、花穂をイガグリに見立てた遊びです。

花穂の根元から上部まで指で絞るように押し上げると、軸から取れた小穂がかたまってイガグリのような姿となります。

チカラシバはいつ咲きますか?

チカラシバは、8〜11月にかけて花穂を出します。

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チカラシバの育て方

チカラシバのガーデニング情報
チカラシバの育て方カレンダー
チカラシバの栽培方法

チカラシバのガーデニング情報

どこでも育つチカラシバは雑草というイメージを持たれる一方、園芸植物としても人気があります。

風を受けて花穂を揺らす姿の美しさで、花が少なくなりがちな晩夏~秋にかけて庭を彩ってくれることでしょう。

栽培難易度簡単
株間
種まきの時期3月、4月、9月、10月
発芽温度
生育温度
耐寒温度
耐暑温度

チカラシバの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
植え付け、植え替え
肥料(鉢植え)
肥料(庭植え)
種まき

チカラシバの栽培方法

環境・土壌

チカラシバは日当たりと水はけの良い環境を好みます。

ただし寒さに強くないため、冬場は室内に移動させるか種を採取して春頃にまきましょう。

庭植えの場合、腐葉土などを混ぜ込んだ土壌を使います。

鉢植えの場合は市販の草花用培養土か、赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で配合した土で十分です。

芽出し

3月下旬~4月下旬にかけてポットに種をまくと、1〜2週間程度で発芽します。

定植

定植は極端な寒さ・暑さのある季節は避けて、暖かい日に行います。

植え付けたらたっぷりと水を与えましょう。

肥料

庭植えの場合、肥料は不要ですが生育が悪いと感じたら春に緩効性肥料を施しましょう。

鉢植えの場合は春と秋に緩効性肥料を置き肥します。

手入れ

水やりについては、庭植えの場合は降雨に任せて問題ありません。

鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。

また、地上部が枯れてきたら葉を根元から切り詰めましょう。

植替え

庭植えの場合における植え替えは不要ですが、株が混み合っているようであれば株分けを兼ねて行いましょう。

庭植えは根詰まりを起こしやすいので、毎年春に植え替えを行います。

根鉢を崩してひと回り大きな鉢に移すか、株分けをしましょう。

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まとめ

大きな猫じゃらしに見えるチカラシバは、普通に引っ張ってもなかなか抜けない力強さが特徴的な野草です。

国内ではほぼ全国的に自生しているため「雑草」と思われがちですが、花穂の可愛らしさで庭を程よく彩ってくれる園芸植物という側面もあります。

花穂を使って遊ぶこともできるので、道端などで見かけた際はお子さまと一緒にチカラシバに触れてみてはいかがでしょうか。

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