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ミチタネツケバナ(道種漬花)とは?特徴や花言葉について解説

ミチタネツケバナは、小さく白い花が特徴で、道端や田んぼなどに群生しています。

名前の通り、タネツケバナの仲間に分類される野草です。

本記事では、ミチタネツケバナの花や葉の特徴から花言葉なども解説いたします。

後半ではミチタネツケバナの育て方も紹介していますので、ご覧ください。

目次

ミチタネツケバナとは?

ミチタネツケバナとはどんな野草なのか?

ミチタネツケバナの基本情報について解説いたします。

ミチタネツケバナの基本情報
ミチタネツケバナの名前の由来
ミチタネツケバナの花言葉

ミチタネツケバナの基本情報

学名Cardamine hirsuta
英名Hairy bittercress, Lamb’s cress, Land cress, Hoary bitter cress, Shot weed
和名ミチタネツケバナ(道種漬花、道種浸花)
別名・流通名ケタネツケバナ(毛種漬花、毛種浸花)
科名アブラナ科
属名タネツケバナ属
原産地ヨーロッパ
日本での主な生息地全国

ミチタネツケバナの名前の由来

ミチタネツケバナはタネツケバナの仲間で、空き地や道端など乾燥している場所に自生するという生態が由来と言われています。

なお、タネツケバナは苗代に種もみを播く前の水を漬ける時期に花を咲かせるため、そのように名付けられました。

ミチタネツケバナの花言葉

ミチタネツケバナの花言葉は、「勝利」「不屈の心」「情熱」「燃える思い」などがあります。

白く可愛らしい花の外見とはギャップのある、男らしい花言葉です。

一度抜いても再び生えてくるほどの強い繁殖力を表す言葉が付けられたものと考えられます。

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ミチタネツケバナの特徴

ミチタネツケバナの特徴は以下の通りです。

ミチタネツケバナの自生地
ミチタネツケバナの花の特徴
ミチタネツケバナの葉の特徴

花が咲く季節2月~4月
実のなる季節
生活型越年草
生活様式地生
草丈・樹高30〜300mm
葉の形分裂葉
花のつき方総状花序
花の色
葉の色
繁殖方法
日照条件
水分の必要性過湿にならない程度の水分が必要
土の必要性必要

ミチタネツケバナの自生地

ミチタネツケバナは、ヨーロッパ原産の外来種です。

1992年に宮城県から日本海側にかけて国内への侵入が確認され、以降は関東地方など太平洋側でも目撃されました。

現在は日本のほぼ全国に分布していると考えられており、道端・芝生・庭園など乾燥した場所に自生しています。

ミチタネツケバナの花の特徴

ミチタネツケバナの花は白色の花びら4枚から成り、花びらは2〜3mmの楕円形です。

花びらが茎の先に向かって真っすぐ伸びるため、開花しかけている状態に見えます。

中央部分にある雄しべはの数は、ほとんどの場合4本です。

花1つ1つは小さいですが茎の先に密集して付いており、存在感があります。

ミチタネツケバナの葉の特徴

ミチタネツケバナの葉は「根生葉」と「茎葉」の2種類があります。

根生葉はロゼット状に出ており、丸形〜卵形で表面に生えたまばらな毛が特徴的です。

茎葉は多くて2枚、個体によってはまったく付いていないこともあります。

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ミチタネツケバナと似た花

左:ミチタネツケバナ 中:タネツケバナ 右:クレソン

ミチタネツケバナによく似た植物と言えば仲間であるタネツケバナに加え、葉の形がよく似たクレソンも挙げられます。

それぞれの違いについて、比較表と一緒にまとめてみました。

ミチタネツケバナとタネツケバナの違い
ミチタネツケバナとクレソンの違い

<比較表>

比較ミチタネツケバナタネツケバナクレソン
・白色の4弁花
・雄しべは4本
・花径7mm程度
・花びらが茎の先に向かって伸びている
・白色の4弁花
・雄しべは6本
・花径9mm程度
・丸みのある花びらが広がるように咲く
・白色の4弁花
・雄しべは6本
・花径10mm程度
・丸みのある花びらが広がるように咲く
・対生する単葉
・茎葉が少ない
・根生葉は開花後も残っている
・まばらに毛が生えている
・対生する単葉
・茎葉が多数ある
・根生葉は開花時期でなくなる
・毛はほとんどない
・互生する奇数羽状複葉
・表面にやや光沢がある
・縁が波打っている
生育環境乾燥している場所を好む湿った場所を好む湿った場所を好む
季節2月~4月3月~5月4月~8月

ミチタネツケバナとタネツケバナの違い

タネツケバナはミチタネツケバナとよく似た花を咲かせますが、花のサイズが少し大きいです。

雄しべが4本あるミチタネツケバナに対し、タネツケバナは6本あります。

葉は同じく根生葉と茎葉の2種類がありますが、根生葉は縁が波打っており大根の葉のような見た目が特徴的です。

また、花が咲く時期になると根生葉はなくなります。

生育環境に関しても、ミチタネツケバナとは逆に水田や水路際など湿った場所を好むという違いがあります。

ミチタネツケバナとクレソンの違い

茎から生えた丸みのある葉はクレソンと似ており、畑や庭に生えたミチタネツケバナをクレソンと勘違いする方もいます。

クレソンは草丈は200mm〜500mmと高く、花から伸びた雄しべは6本あるという点がミチタネツケバナとの違いです。

生育環境としては、水辺や湿地などを好みます。

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ミチタネツケバナの駆除方法

ミチタネツケバナは非常に繁殖力が強いため、必要に応じて駆除を行いましょう。

鎌などで刈り取ると一時的にスッキリさせることはできますが、また伸びてくるため根ごと引き抜きが必要です。

ただし、ミチタネツケバナは衝撃を与えると種が弾けて辺りに散らばってしまいます。

時間が経過すると種から増えてしまうため、除草剤の散布が最も効果的です。

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ミチタネツケバナが見れる場所・植物園

ミチタネツケバナの目撃情報や、生育情報が確認された場所は以下の通りです。

植物多様性センター
・荒川河川敷
府立植物園
など

SNSに寄せられた目撃情報などをもとに場所を挙げていますが、乾燥した場所であれば道端などでも普通に見ることができます。

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ミチタネツケバナの目撃情報

ミチタネツケバナを目撃したという情報の一部をご紹介いたします。

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ミチタネツケバナに関するFAQ

ミチタネツケバナについてよくある質問を集めてみました。

ミチタネツケバナは食べることができますか?
ミチタネツケバナの種に触れると飛びますか?
ミチタネツケバナはうさぎが食べても問題ないですか?

ミチタネツケバナは食べることができますか?

ミチタネツケバナは毒を持たないため、食べることも可能です。

ただし特別美味しいというわけではなく、食用としては余り広まっていません。

食べる場合はよく洗ってから、天ぷらや漬物にして食べることをおすすめします。

ミチタネツケバナの種に触れると飛びますか?

ミチタネツケバナに触れた時や風が吹いたとき、種が弾けて辺りに飛びます。

ミチタネツケバナはうさぎが食べても問題ないですか?

ミチタネツケバナに毒はありませんが、うさぎが食べても問題ないという情報も確認できませんでした。

念のため、食べさせないほうが無難と言えます。

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ミチタネツケバナの育て方

ミチタネツケバナのガーデニング情報
ミチタネツケバナの育て方カレンダー
ミチタネツケバナの栽培方法

ミチタネツケバナのガーデニング情報

ミチタネツケバナは都市部でも自生するほど丈夫な植物なので、栽培も簡単です。

ただし一度成長するとあっという間に増えてしまうため、程々に育てたい方は鉢植えをおすすめします。

栽培難易度簡単

ミチタネツケバナの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花

ミチタネツケバナの栽培方法

環境・土壌

ミチタネツケバナは乾燥に強い反面、湿度に弱いという特徴があります。

できるだけ湿りけを避けて、乾燥した場所で育てるようにしましょう。

また、土質は選びませんが水田土の中では育たないため注意が必要です。

肥料

ミチタネツケバナは、肥料がなくても十分に育ちます。

手入れ

湿り気を嫌うため、過剰に水やりを行う必要はありません。

降雨のみで十分に育ちますが、降雨のない日が長く続く場合は水切りなどで適宜水分を与えましょう。

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まとめ

ミチタネツケバナはタネツケバナの仲間に分類されますが、タネツケバナとは逆に乾燥した場所を好みます。

花はとても小さく普通に歩いているだけでは気が付かない場合も多いですが、田起こしがされていない田んぼなどでは群生しているミチタネツケバナを見ることができます。

繁殖力が非常に強いので、自分で育てる際は増えすぎないよう注意しましょう。

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