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ミヤコグサ(都草)とは?特徴や似た花との見分け方から花言葉まで解説

春から夏にかけて、山野や海岸で絨毯のように群を成して黄色い花を咲かせるミヤコグサ。

花はよく見ると個性的で、蝶のような形状が鮮やかな黄色をより美しく見せます。

本記事では、ミヤコグサの花・葉の特徴からセイヨウミヤコグサなど似た花との見分け方を解説いたします。

記事後半では、ミヤコグサの育て方も紹介していますので、最後までご覧ください。

目次

ミヤコグサとは?

ミヤコグサとはどんな野草なのか?

ミヤコグサの基本情報について解説いたします。

ミヤコグサの基本情報
ミヤコグサの名前の由来
ミヤコグサの花言葉

ミヤコグサの基本情報

学名Lotus japonicus
英名
和名ミヤコグサ(都草)
別名・流通名エボシグサ (烏帽子草)、コガネバナ(黄金花)
科名マメ科
属名ミヤコグサ属
原産地日本、朝鮮、中国、台湾、ヒマラヤ
日本での主な生息地北海道~沖縄

ミヤコグサの名前の由来

ミヤコグサ(都草)は、京都の大仏の前にある耳塚の辺りに多く自生していたことが由来と言われています。

なお、別名の「コガネバナ(黄金花)」は花の鮮やかな黄色から、「エボシグサ(烏帽子草)」は烏帽子に似た花の形から付けられました。

ミヤコグサの花言葉

ミヤコグサの花言葉は、「また逢う日まで」「気まぐれな心」「復讐」「恨みを晴らす」です。

それぞれの由来については多く語られていませんが、「また逢う日まで」は都を離れる人の気持ちをイメージした言葉と言われています。

一方、「復讐」や「恨みを晴らす」といった恐ろしい花言葉もあります。

マメ科植物は、匍匐しながらツルでじっくりと巻き付いていく姿から連想していると思われるネガティブな花言葉がよく付けられるのです。

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ミヤコグサの特徴

ミヤコグサの特徴は以下の通りです。

ミヤコグサの自生地
ミヤコグサの花の特徴
ミヤコグサの葉の特徴

花が咲く季節4~10月
実のなる季節
生活型多年草
生活様式地生
草丈・樹高100~300mm
葉の形奇数羽状複葉
花のつき方散形花序
花の色
葉の色
繁殖方法
日照条件日向
水分の必要性必要
土の必要性必要

ミヤコグサの自生地

ミヤコグサは、日本を含む東アジア一帯に広く分布しています。

国内では北海道〜沖縄まで全国的に見ることができ、山域や海岸沿いなど環境を選ばず生育が可能な植物です。

特に日当たりの良い草原や岬、田畑周辺でよく目撃されます。

ミヤコグサの花の特徴

ミヤコグサは、枝分かれした茎から伸ばす花柄の先に1〜3個(まれに4個)ほど花をつけます。

花はマメ科植物特有の蝶に似た形と、鮮やかな黄色が特徴的です。

ミヤコグサの葉の特徴

ミヤコグサの葉は、茎の節ごとに互い違いで付いています。

葉は5つの小葉がひとまとめになっている「奇数羽状複葉」で、茎の先から3枚・茎の付け根から2枚出ています。

冬になると枯れてなくなりますが、春になると再び出てきます。

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ミヤコグサと似た花

左:ミヤコグサ 中:ウマゴヤシ 右:セイヨウミヤコグサ

ミヤコグサと外見が似た花はいくつか存在しますが、どんな特徴に注目して見分ければ良いのでしょうか。

ここでは、ミヤコグサに似た花の種類と見分け方について解説いたします。

ミヤコグサとニシキミヤコグサの違い
ミヤコグサとウマゴヤシの違い
ミヤコグサとセイヨウミヤコグサの違い

<比較表>

比較ミヤコグサニシキミヤコグサウマゴヤシセイヨウミヤコグサ
・蝶形花
・黄色
・1~3個
・蝶形花
・黄色から朱色に変化する
・1~3個
・蝶形花
・黄色
・4~8個
・蝶形花
・黄色
・3~7個
奇数羽状複葉奇数羽状複葉・3出複葉
・縁に鋸歯がある
・奇数羽状複葉
・基部の2枚が小さい
季節4~10月4~6月5~7月4~10月

ミヤコグサとニシキミヤコグサの違い

ニシキミヤコグサは花や葉の形状がミヤコグサとよく似ていますが、花の色が黄色から朱色に変わっていくという違いがあります。

花期も4〜6月と、ミヤコグサよりやや短いです。

ミヤコグサとウマゴヤシの違い

黄色い蝶形の花を咲かせるウマゴヤシですが、花の数は4〜8個とミヤコグサよりも多いです。

葉においても、3つの小葉から構成される「3出複葉」であることに加え、小葉に鋸歯があるという違いがあります。

また、螺旋形をした果実にはトゲがたくさんついています。

ミヤコグサとセイヨウミヤコグサの違い

帰化種であるセイヨウミヤコグサもミヤコグサとよく似ていますが、花の数は3~7個と多いです。

また、5枚の小葉で構成される奇数羽状複葉ですが基部にある2枚が小さく目立たないため、3出複葉に見えることも特徴です。

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ミヤコグサが見れる場所・植物園

ミヤコグサの目撃情報や、生育情報が確認された場所は以下の通りです。

栗林公園
鬼怒川河川敷
ふるさと尺の内公園
など

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ミヤコグサの目撃情報

SNS上に寄せられた、ミヤコグサの目撃情報をご紹介いたします。

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ミヤコグサに関するFAQ

ミヤコグサについてよくある質問を集めてみました。

ミヤコグサは食べることができますか?
ミヤコグサの種子はどんな形をしていますか?

ミヤコグサは食べることができますか?

ミヤコグサには毒性がなく、開花前の若い苗であれば油炒めなどにして食べることが可能です。

ただし積極的に食用とされる植物ではなく、苦味が強いためあまりおすすめはできません。

ミヤコグサの種子はどんな形をしていますか?

長さ2〜3.5cmの円柱状の果実の中に黒く丸い種が入っており、果実が熟すと飛び散ります。

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ミヤコグサの育て方

ミヤコグサのガーデニング情報
ミヤコグサの育て方カレンダー
ミヤコグサの栽培方法

ミヤコグサのガーデニング情報

ミヤコグサは園芸ショップや通販サイトなどに販売されている種子・苗を購入すれば、自分で育てることができます。

ガーデニングにおいては、グラウンドカバーとして活用されることが多いです。

栽培難易度簡単
株間10~15cm
種まきの時期9~11月
発芽温度15~22℃
生育温度15~22℃
耐寒温度6℃
耐暑温度27℃

ミヤコグサの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
植え付け、植え替え
種まき

ミヤコグサの栽培方法

環境・土壌

ミヤコグサは日当たりと水はけの良い環境であれば、土質にこだわらず育ちます。

ただし1m以上の根を張るため、十分な深さのある場所で育てるようにしましょう。

芽出し

秋になったら培養土を入れたポットに直接まき、発芽まで育てましょう。

覆土は5mm程度で問題ありません。

定植

春の暖かい日に定植を行いましょう。

肥料

基本的に肥料は必要ありませんが、花つきが悪いようであれば有機肥料を与えましょう。

手入れ

水やりについては、庭植えの場合は降雨に任せて問題ありません。

乾燥が続く時期や、鉢植えの場合は土の表面が乾いたら水やりを行いましょう。

植替え

ミヤコグサは根をいじられることに弱いため、植え替えのときは根鉢を動かさないように注意しましょう。

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まとめ

山野や海岸沿いなどに群生し、黄色く可愛い花を咲かせるミヤコグサ。

セイヨウミヤコグサやウマゴヤシなどとよく似ていますが、花の数や葉の特徴に注目すれば区別は難しくありません。

種や苗は普通に販売されており、環境を選ばず育つため栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

庭植えであれば、可愛らしいグラウンドカバーとして役立ちます。

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