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ナツトウダイ(夏燈台)とは?特徴や花言葉から似た花との違いも解説

燈台に似た花をつけるトウダイグサの仲間、「ナツトウダイ」。

花はごく小さく目立ちませんが、三日月のような形をした腺体が特徴的です。

今回はナツトウダイの生態や外見の特徴、花言葉といった基本的な情報に加え、トウダイグサなど似た花との違いや育て方について解説いたします。

目次

ナツトウダイとは?

ナツトウダイとはどんな野草なのか?

ナツトウダイの基本情報について解説いたします。

ナツトウダイの基本情報
ナツトウダイの名前の由来
ナツトウダイの花言葉

ナツトウダイの基本情報

学名Euphorbia sieboldiana var. sieboldiana
英名
和名ナツトウダイ(夏燈台)
別名・流通名
科名トウダイグサ科
属名トウダイグサ属
原産地日本
日本での主な生息地北海道~九州

ナツトウダイの名前の由来

ナツトウダイという名前には「夏に咲くトウダイグサ」という意味が込められていると言われていますが、実際の花期は春頃であり正確な由来は不明です。

一説には「ハツトウダイ(初燈台)」が誤った名前で広がったのではないかとも語られています。

なお、トウダイグサは油を入れた皿に芯を入れて灯りにする照明器具「燈台」に姿が似ていることが名前の由来です。

ナツトウダイの花言葉

ナツトウダイの花言葉は、「控えめ」「地味」です。

花が小さく、花弁を持たないナツトウダイの外見を表しているような花言葉がついています。

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ナツトウダイの特徴

ナツトウダイの特徴は以下の通りです。

ナツトウダイの自生地
ナツトウダイの花の特徴
ナツトウダイの葉の特徴

花が咲く季節3~7月
実のなる季節
生活型多年草
生活様式地生
草丈・樹高150〜400mm
葉の形単葉
花のつき方杯状花序
花の色
葉の色
繁殖方法種、挿木、株分け
日照条件日向
水分の必要性必要(乾燥~普通)
土の必要性必要

ナツトウダイの自生地

ナツトウダイは日本固有種であり、北海道~九州にかけて分布しています。

丘陵地や山地、湿地だけでなく植物の生育に適さない蛇紋岩地帯でも見ることができます。

ナツトウダイの花の特徴

ナツトウダイという名前に反して、花期は春頃です。

枝先に5枚の葉を輪生状につけ、そこから放射状に出した5本の花枝に花をつけます。

花枝の先に三角形の苞葉が2枚あり、その中心に杯状花序を出します。

花序の基部に花弁のように並んだ小総苞はお椀の形をしており、その縁に並ぶ3個の腺体は上から見ると三日月型になっています。

ナツトウダイの葉の特徴

ナツトウダイの葉は互生する単葉で、長さ5~15cm・幅1~2.5cmの倒披針形~卵形です。

枝先に輪生する5枚の葉は、ややひし形を帯びた長楕円形をしています。

葉と茎に傷をつけると出てくる乳液は、有毒です。

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ナツトウダイと似た花

左ナツトウダイ 中:オゼヌマタイゲキ 右:トウダイグサ

ナツトウダイに似た花は複数あります。

ここでは、ナツトウダイに似た花の種類と見分け方についてご紹介いたします。

ナツトウダイとオゼヌマタイゲキの違い
ナツトウダイとヒメナツトウダイの違い
ナツトウダイとトウダイグサの違い

<比較表>

比較ナツトウダイオゼヌマタイゲキヒメナツトウダイトウダイグサ
・2枚ある三角形の苞葉から杯状花序を出す
・腺体は黄色で半円形または三日月型
・2枚ある三角形の苞葉から杯状花序を出す
・腺体は黄色で丸い
・2枚ある三角形の苞葉から杯状花序を出す
・腺体は黄褐色で半円形または三日月型
・2枚ある三楕円形~卵形の苞葉から杯状花序を出す
・腺体は黄色で広楕円形
・互生する単葉
・倒披針形~卵形
・互生する単葉
・長楕円形
・互生する単葉
・倒披針形~卵形
・互生する単葉
・へら形~倒卵形
・上半分の葉に細かい鋸歯がある
草丈150〜400mm400〜800mm50〜300mm100〜500mm
季節3~7月6~8月6~7月 2~6月

ナツトウダイとオゼヌマタイゲキの違い

オゼヌマタイゲキは枝先に三角形の苞葉を2枚つけ、その中心に杯状花序を出します。

苞葉は黄色く、ナツトウダイよりも鮮やかな色合いが特徴的です。

また、三日月のように尖った腺体をもつナツトウダイに対し、オゼヌマタイゲキの腺体は丸いです。

葉は長楕円形で、ナツトウダイの葉よりもシャープな見た目をしてます。

ナツトウダイとヒメナツトウダイの違い

ヒメナツトウダイは、ナツトウダイがそのまま小柄になったような姿をしている変種です。

花序には黄褐色の腺体が4個あり、半円形または三日月型をしています。

ナツトウダイとトウダイグサの違い

トウダイグサは、楕円形~卵形で丸みがある2枚の苞葉の中心から杯状花序を出します。

花序は黄色で、広楕円形の腺体をもちます。

また、茎の上半分につく葉の 縁に細かい鋸歯があります。

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ナツトウダイが見れる場所・植物園

ナツトウダイの目撃情報や、生育情報が確認された場所は以下の通りです。

・高尾山
・大江川湿原
筑波山
御岳渓谷
衣笠山公園
など

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ナツトウダイの目撃情報

SNS上に寄せられた、ナツトウダイの目撃情報をご紹介いたします。

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ナツトウダイに関するFAQ

ナツトウダイについてよくある質問を集めてみました。

ナツトウダイは毒性ですか?
ナツトウダイとアマミナツトウダイは別物ですか?

ナツトウダイは毒性ですか?

ナツトウダイには強い毒性があります。

ナツトウダイとアマミナツトウダイは別物ですか?

アマミナツトウダイは奄美大島の固有種で、ナツトウダイとは近縁種の別物です。

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ナツトウダイの育て方

ナツトウダイのガーデニング情報
ナツトウダイの育て方カレンダー
ナツトウダイの栽培方法

ナツトウダイのガーデニング情報

ナツトウダイは園芸ショップなどで苗が販売されていることもあり、自宅での栽培が可能です。

種子からの栽培もできますが、難易度が高いため一般的には挿し木で繁殖させます。

栽培難易度★★★
株間
種まきの時期
発芽温度
生育温度
耐寒温度
耐暑温度

ナツトウダイの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
植え付け、植え替え

ナツトウダイの栽培方法

環境・土壌

ナツトウダイは日当たり・風通し・水はけの良い土壌を好みます。

室内で栽培する場合は、毎日6~8時間の直射日光を浴びさせると健康的に育ちます。

定植

あらかじめ根よりも2倍の深さに掘っておいた穴に、苗を直立させて埋め込みます。

根の周りを柔らかく肥沃な培養土でゆっくりと埋めながら定植させましょう。

肥料

土の水はけが良ければ、肥料はほとんど必要ありません。

葉が黄色く変色してきた場合は、半強度の液体肥料を与えましょう。

手入れ

水やりについて、庭植えの場合は降雨に任せて問題ありません。

鉢植えの場合は春~秋までは土が乾いた時点で水をたっぷりと与え、冬は乾燥気味に管理します。

また、早春に傷んだ茎があれば取り除きます。

取り除くとき、皮膚を刺激する乳白色の液体が出てくるため必ず手袋を着用しましょう。

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まとめ

ナツトウダイは、「夏に咲くトウダイグサ」という意味の名前がついたトウダイグサの近縁種です。

しかし実際の花期は春頃であり、正確な由来は不明とされています。

オゼヌマタイゲキやヒメナツトウダイなど、他のトウダイグサ属植物とよく似ていますが腺体の形に注目すれば区別が可能です。

ナツトウダイは自宅で簡単に栽培することができるため、ガーデニング初心者に適しています。

鉢での観賞や庭を飾るグリーンとして、育ててみてはいかがでしょうか。

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