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オオマツヨイグサ(大待宵草)とは?特徴や花が咲く季節・時間など解説

オオマツヨイグサ(大待宵草)は、鮮やかな黄色が美しい野草です。

本記事では、風情感じるオオマツヨイグサの名前の由来や花言葉から似た花の見分け方まで、解説いたします。

記事後半では、オオマツヨイグサの育て方についても紹介していますので、ご覧ください。

目次

オオマツヨイグサとは?

オオマツヨイグサとはどんな野草なのか?

オオマツヨイグサの基本情報について解説いたします。

オオマツヨイグサの基本情報
オオマツヨイグサの名前の由来
オオマツヨイグサの花言葉

オオマツヨイグサの基本情報

学名Oenothera glazioviana
英名
和名オオマツヨイグサ(大待宵草)
別名・流通名
科名アカバナ科
属名マツヨイグサ属
原産地北アメリカ
日本での主な生息地ほぼ全国

オオマツヨイグサの名前の由来

オオマツヨイグサの花は直径約10cmにもなり、大きなマツヨイグサ(待宵草)という意を込めて名付けられました。

なお、待宵とは翌日の十五夜の月を待つ夜、来るはずの人を待つ夜という意味を持ちます。

そんな風情のある言葉「待宵」を冠するマツヨイグサは、太陽の沈む頃から夜にかけて開花するという性質が名前の由来となっています。

オオマツヨイグサの花言葉

オオマツヨイグサの花言葉は、「打ち明けられない恋」「無言の恋」「自由な心」「美人」「うつろな愛」「移り気な人」です。

花言葉の由来は、大正浪漫を代表する画家であり詩人の竹久夢二が作詞した歌曲「宵待草」と言われています。

待ち人が来ず、実ることなく終わった恋の歌から生まれた切ない花言葉です。

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オオマツヨイグサの特徴

オオマツヨイグサの特徴は以下の通りです。

オオマツヨイグサの自生地
オオマツヨイグサの花の特徴
オオマツヨイグサの葉の特徴

花が咲く季節7〜10月
実のなる季節
生活型二年草
生活様式地生
草丈・樹高1000mm~1500mm
葉の形単葉(不分裂葉)
花のつき方穂状花序
花の色黄色
葉の色
繁殖方法
日照条件日当たりが良い場所を好む
水分の必要性過湿にならない程度に必要
土の必要性必要

オオマツヨイグサの自生地

オオマツヨイグサの明確な原産地は不明ですが、北アメリカからヨーロッパにわたり品種改良された雑種という説が有力とされています。

日本には1870年頃に輸入され観賞用として栽培され始めましたが、環境を選ばず育つ丈夫さから逸出し、帰化していきました。

日本国内では、主に海辺や瓦などの荒れ地や瘦せ地に自生しています。

オオマツヨイグサの花の特徴

オオマツヨイグサの花が持つ最大の特徴は、夕方に開花して翌朝にはしぼんでしまう性質です。

花の色は鮮やかな黄色で、ハート形をした4枚の花びらから成る花は直径7〜10cmにもなります。

また、花の中央には先が4つに分かれた長い雌しべがあり、周囲に雄しべが8本あります。

大きく綺麗な花を咲かせるため、現在もなお園芸用植物として人気です。

オオマツヨイグサの葉の特徴

オオマツヨイグサには長さ60mm〜150mmの葉が交互に付いています。

細長く楕円形をしており、先は尖っており縁には浅い波状の切れ込みがあります。

緑色をしていますが主脈は白色で、裏面は葉脈上に細かい毛が生えています。

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オオマツヨイグサと似た花

左:オオマツヨイグサ 中左:マツヨイグサ 中右:メマツヨイグサ 右:ツキミソウ

マツヨイグサ属に分類されるオオマツヨイグサの仲間は数多く存在しますが、中でも「マツヨイグサ」「メマツヨイグサ」「ツキミソウ」は外見がよく似ています。

それぞれの見分け方や特徴の比較表を、以下の通りまとめました。

オオマツヨイグサとマツヨイグサの違い
オオマツヨイグサとメマツヨイグサの違い
オオマツヨイグサとツキミソウの違い

<比較表>

比較オオマツヨイグサマツヨイグサメマツヨイグサツキミソウ
・黄色
・直径70〜100mm
・黄色だがしぼむと赤みがかったオレンジ色になる
・直径30mm〜50mm
・黄色
・直径25mm〜50mm
・白色、淡い桃色
・直径40〜50mm
・長さ60mm〜150mm
・細長い楕円形で先は尖っている
・縁に浅い波状の切れ込みがある
・裏面の葉脈上に細かい毛が生えている
・長さ60〜100mm、幅6〜12mm
・披針形~狭楕円形
・縁に浅い鋸歯が付いている
・長さ50〜220mm、幅15〜50mm
・卵形~長楕円状披針形で先は尖っている
・縁に浅い鋸歯がたくさん付いている
・中央脈が赤色を帯びている
・披針形
・縁に波状の鋸歯がある
季節7〜10月5〜11月6〜10月5〜7月

オオマツヨイグサとマツヨイグサの違い

マツヨイグサは草丈300mm〜1000mm、花径30〜50mmとオオマツヨイグサより一回り小さなサイズ感の花です。

開花時の色はオオマツヨイグサと同様に鮮やかな黄色ですが、しぼむと赤みがかったオレンジ色へ染まる性質が特徴です。

また、葉は長さ60〜100mm・幅6〜12mmと細長く、縁には浅い鋸歯が付いています。

オオマツヨイグサとメマツヨイグサの違い

メマツヨイグサは草丈300〜2000mmと、オオマツヨイグサと同等かさらに高く成長する花です。

しかし、花径は25mm〜50mmと小さなサイズになります。

花びらは黄色で、しぼんだ時はマツヨイグサのようにオレンジ色に染まることはありません。

長さ50〜220mm・幅15〜50mmの葉は先が尖っており、縁には浅い鋸歯がたくさん付いています。

オオマツヨイグサとツキミソウの違い

ツキミソウは白や淡い桃色の花を咲かせるため、花の外見に注目すればオオマツヨイグサとの違いは瞭然です。

花径は40mm〜50mmで、マツヨイグサと同程度のサイズになります。

なお、ツキミソウはオオマツヨイグサと同じマツヨイグサ属に分類されていますが、厳密には別種の植物として扱われています。

知名度の高い花ですがオオマツヨイグサやマツヨイグサより繁殖力が弱いため、目撃情報は極端に少ないです。

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オオマツヨイグサが見れる場所・植物園

オオマツヨイグサの目撃情報や、生育情報が確認された場所は以下の通りです。

・佐渡島
福岡市植物園
諏訪霧ヶ峰高原
・伊勢崎 広瀬川
殿ヶ谷戸庭園
など

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オオマツヨイグサの目撃情報

オオマツヨイグサを目撃したという情報の一部をご紹介いたします。

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オオマツヨイグサに関するFAQ

オオマツヨイグサに関してよくある質問を、回答と一緒にまとめました。

オオマツヨイグサの種はどこで購入できますか?
オオマツヨイグサの開花時期はいつですか?
オオマツヨイグサの高さはどの程度まで成長しますか?

オオマツヨイグサの種はどこで購入できますか?

オオマツヨイグサの種は、通販サイトや園芸ショップなどで購入することができます。

オオマツヨイグサの開花時期はいつですか?

オオマツヨイグサは7〜10月にかけて、日没頃から開花し始めます。

オオマツヨイグサの高さはどの程度まで成長しますか?

生育環境にもよりますが、1000mm〜1500mmの草丈まで成長します。

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オオマツヨイグサの育て方

オオマツヨイグサのガーデニング情報
オオマツヨイグサの育て方カレンダー
オオマツヨイグサの栽培方法

オオマツヨイグサのガーデニング情報

オオマツヨイグサは夏の暑さや冬の寒さに強く、丈夫で育てやすい花です。

種まきから栽培を開始することができますが、開花後はこぼれ種で自ら増えていきます。

栽培難易度普通
株間
種まきの時期4月~6月
発芽温度25℃~30℃
生育温度
耐寒温度
耐暑温度

オオマツヨイグサの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
植え付け、植え替え
種まき

オオマツヨイグサの栽培方法

環境・土壌

オオマツヨイグサは直射日光が6時間以上当たるような日向が最もよく成長し、沢山の花を咲かせます。

暑さや寒さへの耐性が備わっていますが過湿状態を嫌うため、通気性の良い培養土で育てましょう。

芽出し

オオマツヨイグサは種をまいてから発芽し、ある程度の期間をロゼットで過ごしてから茎を立てて開花します。

定植

植え付けは4月〜5月頃に行い、根を傷つけないように注意します。

肥料

植え付けと植え替え時に堆肥と緩効性肥料を施しておけば、基本的に追肥は不要です。

手入れ

オオマツヨイグサは基本的に降雨のみで育ちますが、長期間降雨がない季節では土の表面が乾いたタイミングで水やりを行いましょう。

増えすぎを防ぐため、開花後に種を採取しない場合は花がら摘みをしっかりと行います。

また、オオマツヨイグサは「うどん粉病」にかかるリスクが潜んでいます。

切り戻しや間引きを行って風通しを良くすることが大切です。

万が一発症した場合、発症した部位を取り除いて殺菌剤を散布すると感染拡大を防ぐことができます。

植替え

植え替えは3月〜9月頃、植え付け時と同様に根を傷つけないよう注意しながら行います。

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まとめ

マツヨイグサよりも大きな花と高い草丈が特徴的なオオマツヨイグサ。

様々な種類の仲間が存在しますが、花や葉などの特徴をよく観察してみると意外にも簡単に見分けることができます。

季節によって購入できない場合がありますが、オオマツヨイグサの種は園芸ショップや通販サイトなどで販売されています。

湿度の管理や病気対策を施せば比較的簡単に育てることができるため、興味のある方は是非栽培に挑戦してみてください。

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