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笛にして遊べるスズメノテッポウとは?特徴や花言葉など詳しく解説

水田や畑に群生する「スズメノテッポウ」は花穂が目立つだけでなく、草笛にして遊ぶこともできるため多くの人になじみ深い野草です。

本記事ではスズメノテッポウの花や葉の特徴から花言葉などの基本情報に加え、笛の作り方なども解説いたします。

記事後半ではズズメノテッポウの育てかたも紹介していますので、最後までご覧ください。

目次

スズメノテッポウとは?

スズメノテッポウとはどんな野草なのか?

スズメノテッポウの基本情報について解説いたします。

スズメノテッポウの基本情報
スズメノテッポウの名前の由来
スズメノテッポウの花言葉

スズメノテッポウの基本情報

学名Alopecurus aequalis
英名Orange Foxtail
和名スズメノテッポウ
別名・流通名スズメノマクラ
科名イネ科
属名スズメノテッポウ属
原産地日本、北半球温帯
日本での主な生息地北海道~九州

スズメノテッポウの名前の由来

スズメノテッポウは、鉄砲のようにまっすぐと伸びた花穂の形が名前の由来と言われています。

また、花穂のふわふわとした柔らかな感触から雀が使う枕に例えて「スズメノマクラ」と呼ばれることもあります。

スズメノテッポウの花言葉

スズメノテッポウの花言葉は、「遊戯」「楽しい時間」です。

子供たちが草を笛にして遊んでいたからか、楽しげな花言葉が付けられています。

また、遊ぶように風に揺れてなびく姿も花言葉の由来と言われています。

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スズメノテッポウの薬草としての効能

スズメノテッポウの薬効は確認されておらず、薬草として用いられた前例もないようです。

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スズメノテッポウの特徴

スズメノテッポウの特徴は以下の通りです。

スズメノテッポウの自生地
スズメノテッポウの花の特徴
スズメノテッポウの葉の特徴

花が咲く季節3~6月
実のなる季節
生活型一年草、越年草
生活様式地生
草丈・樹高200〜400mm
葉の形線形
花のつき方小穂
花の色淡緑
葉の色
繁殖方法
日照条件日向
水分の必要性必要
土の必要性必要

スズメノテッポウの自生地

スズメノテッポウは北半球の温帯に広く分布しています。

日本では北海道〜九州にかけて見ることができ、水田や畑地などに自生することが多いです。

環境としては日当たりが良く、湿った場所を好みます。

スズメノテッポウの花の特徴

スズメノテッポウは茎の先に長さ30〜80mm・径5mmの円柱状で緑色の花穂を出します。

その花穂に長さ3〜3.5mmの小穂が密集しており、飛び出た黄色~黄褐色の葯が目立っています。

イネ科植物なので、アレルギーを持つ方は花粉に注意が必要です。

スズメノテッポウの葉の特徴

スズメノテッポウの葉は茎から伸びており、長さ50~150mm程度の線形で先が尖っています。

縁はやや波打っており、ほぼ上向きです。

全体的に濃い緑色ですが、少し粉を吹いたように白みがかっています。

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スズメノテッポウは遊びにも最適

スズメノテッポウは葉を草笛にすることができるため、昔の子供たちの遊び道具としてなじみ深い野草でもありました。

スズメノテッポウの笛の作り方

水田や畑地などスズメノテッポウが群生している場所へ足を運び、以下の手順で草笛を作ってみましょう。

STEP
花穂が付いたスズメノテッポウを探して抜き取る
STEP
穂を引っ張って取り除き、茎と葉だけ残す
STEP
透明な膜状の部分を傷付けないように葉を下に折り返す

膜状の部分を口に咥えて注意深く吹くと、か細く高い「ピー」という音が鳴ります。

しばらく遊んでいると音が出なくなるので、そのときは取り替えましょう。

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スズメノテッポウと似た花

左:スズメノテッポウ 右:セトガヤ

スズメノテッポウは、セトガヤという近縁種に外見が似ています。

スズメノテッポウとセトガヤの見分け方や特徴の違いについて、以下の通りまとめました。

<比較表>

比較スズメノテッポウセトガヤ
・小穂の長さは3〜3.5mm
・葯は黄色~黄褐色
・小穂の長さは5〜6mm
・葯は白色
・芒が長い
線形線形
季節3~6月3~6月

スズメノテッポウとセトガヤの違い

セトガヤは草丈・形状ともにスズメノテッポウとほぼ同一の近縁種です。

水田に混在しているため、見慣れていないとすぐに区別することはできません。

分かりやすい違いとしては、花穂に付く小穂です。

セトガヤの小穂は5~6mmとスズメノテッポウの倍近い大きさになり、内穎の芒が非常に長いためヒゲが生えたような外見をしています。

また、葯は白色なので色で区別をすることも可能です。

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スズメノテッポウが見れる場所・植物園

スズメノテッポウの目撃情報や、生育情報が確認された場所は以下の通りです。

・多摩川付近
・荒川付近
赤木城跡付近
など

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スズメノテッポウの目撃情報

SNS上に寄せられた、スズメノテッポウの目撃情報をご紹介いたします。

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スズメノテッポウに関するFAQ

スズメノテッポウについてよくある質問を集めてみました。

水田に生えるスズメノテッポウは除去したほうがいいのはなぜですか?
スズメノテッポウが原因の花粉症はありますか?
スズメノテッポウは食べられますか?

水田に生えるスズメノテッポウは除去したほうがいいのはなぜですか?

スズメノテッポウは繫殖力が強く、瞬く間に大量発生するため水田の作物の養分を奪う可能性があります。

非選択性除草剤を使い、根元から枯らして繁殖を防ぎましょう。

スズメノテッポウが原因の花粉症はありますか?

スズメノテッポウはイネ科植物なので、イネ科の花粉アレルギーを喪t方は症状が出るる可能性があります。

スズメノテッポウは食べられますか?

スズメノテッポウは毒性が確認されていないため、食べることは可能です。

ただしやや固さがあり、あまり美味しくはありません。

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スズメノテッポウの育て方

スズメノテッポウのガーデニング情報
スズメノテッポウの育て方カレンダー
スズメノテッポウの栽培方法

スズメノテッポウのガーデニング情報

スズメノテッポウには「水田型」と「畑型」の2種類があるため、育てる場合はそれぞれに適した環境で管理します。

栽培難易度簡単
株間
種まきの時期
発芽温度15℃
生育温度20℃
耐寒温度
耐暑温度

スズメノテッポウの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花

スズメノテッポウの栽培方法

環境・土壌

水田型の場合、通常は田んぼで育つため水気の多い環境を用意しましょう。

畑型は水はけの良い環境を好みます。

用土はphが高めの培養土が適しており、よく耕された状態の土で育てた方が生長しやすいです。

芽出し

種子を発芽させる際、最適温度の20℃前後で管理をしましょう。

水田型は発芽まで水中で管理します。

肥料

スズメノテッポウは、肥料がなくても十分に育ちます。

手入れ

水田型の場合は用土が乾かないよう、こまめに水やりを行いましょう。

畑型はこまめに水やりを行わなくても問題ありませんが、降雨だけに任せると開花がやや遅れます。

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まとめ

鉄砲のようにまっすぐと伸びた花穂が特徴的なスズメノテッポウは、水田や畑に群生する野草です。

葉を草笛にして遊ぶことができるため、子供のころはよくスズメノテッポウに触れていたという方も多いのではないでしょうか。

生命力が強く水分さえ適切に管理すれば十分に成長するので、庭や敷地の緑化に育ててみても良いでしょう。

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