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ヤマハハコ(山母子)とは?花言葉や名前の由来など解説

ヤマハハコ(山母子)は、可愛らしい花を咲かせるためドライフラワーとして人気です。

春の七草のひとつハハコグサ(ゴギョウ)に似ているところから、「ヤマハハコ(山母子)」と名付けられたとか。

本記事では、ヤマハハコ(山母子)の基本情報や特徴について詳しく解説します。

目次

ヤマハハコ(山母子)

タケニグサ(竹似草)とはどんな野草なのか?

ここでは基本情報について解説いたします。

ヤマハハコ(山母子)の基本情報

学名Anaphalis margaritacea
英名Pearly everlasting
和名ヤマハハコ(山母子)
別名・流通名ヤバネオウコ、ヤバネハハコ
科名キク科
属名ヤマハハコ属
原産地日本(沖縄を除く)、中国、北米
日本での主な生息地北海道〜本州中部以北

ヤマハハコ(山母子)の名前の由来

「ヤマハハコ」という名前は、春の七草のひとつ「ハハコグサ(ゴギョウ)」に似ていることが由来と言われています。

一方で学名のAnaphalis margaritaceaは、ギリシャ語で「真珠」を意味します。

ヤマハハコの蕾は輝くような純白色をしており、まさに真珠のような見た目からこの名前がつけられました。

ヤマハハコ(山母子)の花言葉

ヤマハハコの花言葉は「親子愛」「純情」です。

「親子愛」という花言葉から、両親へのプレゼントにヤマハハコをモチーフにした小物やドライフラワーが贈られることも多いようです。

また「純情」も、ヤマハハコの美しくさりげない白色にピッタリの花言葉です。

ヤマハハコ(山母子)の特徴

花が咲く季節8月・9月
実のなる季節
生活型多年草
生活様式地生
草丈・樹高300〜700mm
葉の形単葉(不分裂葉)
花のつき方散房状
花の色
葉の色
繁殖方法地下茎・種子
日照条件日当たりのよい場所
水分の必要性乾燥しすぎず、湿りすぎない程度に必要
土の必要性必要

ヤマハハコは日当たりが良く涼しい場所を好む多年草で、メスとオスが別々の株になっている「雌雄異株」です。

よく山地の草原に生えているため、登山道の入り口付近でヤマハハコの花を目にすることができます。

8〜9月頃の開花時期を迎えると茎の先に多数の頭花を散房状に付けるため、花束のような見た目が特徴的です。

また、ヤマハハコの花はは「黄」と表記されます。

白い花の印象が強いため、疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

これは、白い部分が花びらのように見えますが、実は黄色い筒状花を包んでいる総苞片(蕾を囲うように変形した葉)なのです。

ヤマハハコ(山母子)はドライフラワーで人気

ヤマハハコの総苞片はカサカサと乾いた膜質をしているため、ドライフラワーの利用として人気があります。

シンプルでさり気ない可愛らしさを持つヤマハハコは、ドライフラワーにしてそのまま飾るだけでなく、リースやハーバリウムなどのハンドメイド作品にもよく使われています。

小さい花束のような見た目はどんなインテリアにも馴染みやすいので、暮らしの一部に取り入れてその可愛さに癒されてみてはいかがでしょうか。

ヤマハハコ(山母子)に似た花

左:ヤマハハコ 右:ゴギョウ

ヤマハハコに似ている花には、名前の由来になった「ハハコグサ」があります。

ハハコグサは別名「ゴギョウ」と呼ばれて、若い茎や葉は食用として七草粥に使われます。

似ているといわれるヤマハハコとハハコグサですが、大きな違いは花の見た目にあります。

総苞片により白い花を咲かせているように見えるヤマハハコに対し、ハハコグサは黄色く小さな花だけを咲かせています。

そのため、花を見れば両者の違いは一目瞭然となります。

また、ヤマハハコは「ホソバヤマハハコ」や「カワラハハコ」ともよく似ています。

ホソバヤマハハコは西日本に分布しているヤマハハコの変異種で、葉の幅は2mm〜6mm、茎の高さは40cm〜50cm程度。

花の見た目がヤマハハコと酷似していますが、葉の裏表と茎にある細かな綿毛で見分けることができます。

カワラハハコはハハコグサの巨大版と言われており、

茎の高さは30cm〜50cm、葉の幅は1mm〜2mmです。北海道から九州まで日本の全土に分布しています。

ホソバハハコよりも細い葉が特徴的です。

ヤマハハコ(山母子)に関するFAQ

ヤマハハコに関してよくある質問を、回答と一緒にまとめました。

ヤマハハコの花の色は?

ヤマハハコの花の色は「黄色」です。

白い花びらのように見える部分は蕾を包む「総苞片」と呼ばれる葉で、花の部分は中央の黄色い部分になります。

ヤマハハコの苗はどこで販売されていますか?

ヤマハハコの苗は、園芸ショップや通販サイトなどで販売されています。

ヤマハハコは標高の高い場所でも育ちますか?

ヤマハハコは山地帯〜高山帯の日当たりの良い草地に生える植物であるため、標高が高い場所でも育ちます。

ヤマハハコの花が咲く時期はいつですか?

ヤマハハコは8〜11月に開花時期を迎えます。

ヤマハハコとカワラハハコの違いはなんですか?

カワラハハコは8〜10月に開花時期を迎える植物で、北海道から九州まで幅広い地域に生息しています。

ヤマハハコやホソバヤマハハコよりも細い葉が特徴です。

ヤマハハコの葉はどんな形をしていますか?

ヤマハハコの葉は幅6mm〜15mmと細長く、無柄でツヤのある緑色をしています。

ヤマハハコの育て方

ヤマハハコは生花店などで販売されているので、ご自宅の庭や鉢で育てることができます。

ヤマハハコのガーデニング情報

ヤマハハコは、暑さを嫌う植物です。

季節や地域によっては涼しい場所に移動させるなどの一工夫が必要になります。

また、大きくなりすぎると見栄えが悪くなるため、育て過ぎには注意が必要です。

ヤマハハコの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花

ヤマハハコの栽培方法

環境・土壌

ヤマハハコは日当たりや水はけの良い土壌を好みます。

鉢植えの場合は硬質鹿沼土をメインに、日光砂や軽石、藤砂などを組み合わせるか、山野草培養土の使用がおすすめです。

普通に栽培すると大きく成長し過ぎて見栄えが悪くなってしまうため、注意が必要です。

小さめの鉢に植えるか、摘芯して枝分かれさせたうえで小さく草姿を整えると見栄えよく育ちやすくなります。

なお、乾燥に強いため岩垣やロックガーデンに植えてさり気ない彩りを加えることもできます。

肥料

真夏と冬を除いて、1ヵ月に2〜3回は水の代わりに液肥をやります。

手入れ

病気や害虫から守るため、定期的に薬剤散布を行いましょう。

また、日当たりを好む植物ではありますが高山植物と同じような環境で育てる必要があります。

季節や地域ごとの平均気温に応じて、涼しい場所へ移動させましょう。

植替え

植え付け時・植え替え時共に元肥として緩効性肥料を根に触れないよう入れて植え込みます。

根が張る植物なので、毎年早春頃に根を整理して植え替えをしましょう。

まとめ

ここまでヤマハハコ(山母子)について解説いたしました。

ヤマハハコ(山母子)は、涼しい場所を好むため主に標高の高い山地の草原などで目にすることができます。

可愛い花を付けカサカサとした質感であることから、ドライフラワーとしても人気です。

育て方も難しくはありませんので、トライしてみてはいかがでしょうか。

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