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マルバルコウソウ(丸葉縷紅草)とは?花や葉の特徴から花言葉や育て方も解説

鮮やかなオレンジ色と、アサガオを思わせる花の姿が特徴的なマルバルコウソウ(丸葉縷紅草)。

繁殖力の強い外来種であるため、雑草として積極的に駆除されることもあります。

本記事では、マルバルコウソウの生態や花・葉の特徴、花言葉について解説いたします。

記事後半ではマルバルコウソウの育て方も紹介していますので、参考にしてみてください。

目次

マルバルコウソウとは?

マルバルコウソウとはどんな野草なのか?

マルバルコウソウの基本情報について解説いたします。

マルバルコウソウの基本情報
マルバルコウソウの名前の由来
マルバルコウソウの花言葉

マルバルコウソウの基本情報

学名Ipomoea coccinea
英名Red Morning Glory、Redstar
和名マルバルコウソウ(丸葉縷紅草)
別名・流通名マルバルコウ(丸葉縷紅)、ルコウアサガオ (縷紅朝顔)、ツタノハルコウ(蔦葉縷紅)
科名ヒルガオ科
属名サツマイモ属
原産地北アメリカ
日本での主な生息地本州中部以南~四国、九州

マルバルコウソウの名前の由来

マルバルコウソウは、葉が丸みを帯びていることや「ルコウソウ」に似ていることから、「葉が丸いルコウソウ」という意を込めて名付けられました。

なお、漢字で「縷紅草」と表記するルコウソウは葉の形状と花の色にちなんで付けられた名前と言われています。

細長い葉を「縷(細い糸)」に例え、花の紅色と合わせて縷紅草(ルコウソウ)という名前が生まれました。

マルバルコウソウの花言葉

マルバルコウソウの花言葉は、「常に愛らしい」です。

赤みがかった鮮やかなオレンジ色の花、丸くハートのような形をした葉などどこを見ても愛らしいマルバルコウソウの姿をよく表した花言葉と言えます。

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マルバルコウソウの特徴

マルバルコウソウの特徴は以下の通りです。

マルバルコウソウの自生地
マルバルコウソウの花の特徴
マルバルコウソウの葉の特徴

花が咲く季節7~11月
実のなる季節
生活型つる性草本
生活様式地生
草丈・樹高(長さ)3000mm
葉の形単葉(不分裂葉)
花のつき方
花の色赤、橙
葉の色
繁殖方法
日照条件日向
水分の必要性必要
土の必要性必要

マルバルコウソウの自生地

北アメリカを原産地とするマルバルコウソウは、南アメリカ・オセアニア・アジア・アフリカなど広範囲にわたり分布しています。

日本では江戸時代に観賞用として渡来し、本州中部以南の各地に帰化しています。

畑地や牧草地、道端などの日当たりが良い場所に自生していることが多いです。

マルバルコウソウの花の特徴

ヒルガオ科サツマイモ属に分類されるマルバルコウソウは、同じくサツマイモのアサガオを思わせるラッパ形の花が特徴的です。

3mにまで伸びるツルの葉腋に、径15〜18mmの小さな花を2〜8個程度付けます。

赤みがかったオレンジ色の花冠は五角形に開き、雄しべと雌しべが突出しています。

マルバルコウソウの葉の特徴

マルバルコウソウの葉は、長さ30〜70mm・幅15〜50mmの広卵形〜卵円形です。

基部は深く切れ込んでいるため、ハート形のようにも見えます。

葉の先端は尖っており、縁には浅い歯牙があります。

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マルバルコウソウと似た花

左:マルバルコウソウ 中:マメアサガオ 右:ルコウソウ

マルバルコウソウは、名前の由来にもなったルコウソウの他にマメアサガオとも似ています。

ここでは、マルバルコウソウとそれに似た花の見分け方や特徴をまとめた比較表をご紹介いたします。

マルバルコウソウとピンクのマメアサガオの違い
マルバルコウソウとルコウソウの違い

<比較表>

比較マルバルコウソウピンクのマメアサガオルコウソウ
・葉腋から2~5個付く
・正面から見ると5角形
・赤みがかったオレンジ色
・葉腋から1~3個付く
・正面から見ると星形
・花柄にいぼ状の突起がある
・葉腋から1~2個付く
・正面から見ると星形
・深紅色または白色
広卵形~卵円形卵円形で先が急に尖る・長楕円形で羽状に裂ける
・裂片は糸状
果実球形の蒴果・扁球形
・上部に長い毛がある
蒴果
季節7~11月6~10月8~10月

マルバルコウソウとピンクのマメアサガオの違い

アサガオのような形状とサイズ感がマルバルコウソウとそっくりなマメアサガオですが、花冠の形状が少し異なります。

正面から見ると五角形になるマルバルコウソウに対し、マメアサガオは浅く5裂しているため星に似た形状です。

また、花を支える花柄にはいぼ状の突起が密に付いています。

マルバルコウソウとルコウソウの違い

マルバルコウソウとルコウソウの決定的な違いは、花や葉の形状・花の色にあります。

ルコウソウの花は「赤みがかったオレンジ色」よりも深紅に近い色をしており、正面から見るとマメアサガオよりも星に似た形をしています。

葉は羽状に細かく裂けており、裂片の1つ1つが糸のように細長いです。

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マルバルコウソウが見れる場所・植物園

マルバルコウソウの目撃情報や、生育情報が確認された場所は以下の通りです。

阿蘇くじゅう国立公園
周南緑地公園 西緑地
馬事公苑
など

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マルバルコウソウの目撃情報

SNS上に寄せられた、マルバルコウソウの目撃情報をご紹介いたします。

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マルバルコウソウに関するFAQ

マルバルコウソウについてよくある質問を集めてみました。

白い花のマルバルコウソウはありますか?
マルバルコウソウのつるはどれぐらいの長さまで伸びますか?
マルバルコウソウは食べることができますか?

白い花のマルバルコウソウはありますか?

マルバルコウソウの花は、赤や赤みがかったオレンジ色のみとなっています。

白い花のマルバルコウソウに見える植物は、マメアサガオである可能性が高いです。

マルバルコウソウのつるはどれぐらいの長さまで伸びますか?

マルバルコウソウのつるは3m程度まで伸びます。

マルバルコウソウは食べることができますか?

マルバルコウソウなどルコウソウの仲間は、種子に毒性があります。

それ以外の部位に毒性はありませんが、食用にされた例はないためむやみに食べることは避けた方が無難です。

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マルバルコウソウの育て方

マルバルコウソウのガーデニング情報
マルバルコウソウの育て方カレンダー
マルバルコウソウの栽培方法

マルバルコウソウのガーデニング情報

マルバルコウソウは元々園芸植物として親しまれた植物なので、自宅での栽培は難しくありません。

ただし繁殖力が強いので、逸出しないように注意が必要です。

栽培難易度簡単
株間300mm
種まきの時期4月、5月
発芽温度25℃前後

マルバルコウソウの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
植え付け、植え替え
肥料(鉢植え)
肥料(庭植え)
種まき

マルバルコウソウの栽培方法

環境・土壌

マルバルコウソウは庭植え・鉢植え問わず栽培可能で、日当たりの良い場所を好みます。

土は水はけと通気性が良いものを好むため、市販の草花用培養土か赤玉土(小粒)6:腐葉土3:軽石1の混合土を使いましょう。

芽出し

20℃前後で発芽するため、4月後半頃からポットに種まきをしましょう。

発芽後は日当たりと風通しの良い場所で管理し、特に元気の良いものだけを残して間引きます。

定植

発芽後、本葉が見え始めた頃に根を切らないよう注意しながら定植をします。

肥料

定植時、元肥として緩効性化成肥料を土に混ぜておきましょう。

また、6〜9月頃に規定量の粒状肥料を10日に1回ばらまきます。

手入れ

土が乾いた時点で、たっぷりと水を与えましょう。

また、放っておくとこぼれ種ですぐに増えるため、増殖を抑えたい場合は咲き終わった花を花柄の付け根から摘み取っておきましょう。

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まとめ

マルバルコウソウは、ルコウソウのように赤いアサガオのような花を咲かせるつる性植物です。

ルコウソウだけでなくマメアサガオにもよく似ていますが、花の色や正面から見た形状、葉の形状などを観察すると用意に区別することができます。

栽培も簡単なので観賞用に自宅で育ててみても良いですが、繫殖力が強いため増えすぎには注意しましょう。

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