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シロバナサクラタデ(白花桜蓼)とは?花や葉の特徴から花言葉など詳しく解説

桜のように紅色がかった白い花を咲かせるシロバナサクラタデ(白花桜蓼)。

サクラタデやオオイヌタデと外見がよく似ていますが、花や花序に注目すれば区別は難しくありません。

本記事では、シロバナサクラタデの花や葉の特徴から花言葉や似た花との見分け方なども解説いたします。

目次

シロバナサクラタデとは?

シロバナサクラタデとはどんな野草なのか?

シロバナサクラタデの基本情報について解説いたします。

シロバナサクラタデの基本情報
シロバナサクラタデの名前の由来
シロバナサクラタデの花言葉

シロバナサクラタデの基本情報

学名Persicaria japonica
英名
和名シロナバサクラタデ(白花桜蓼)
別名・流通名コサクラタデ、ヒメサクラタデ
科名タデ科
属名イヌタデ属
原産地日本、朝鮮、中国、台湾
日本での主な生息地北海道~沖縄

シロバナサクラタデの名前の由来

漢字で「白花桜蓼」と表記するシロバナサクラタデという名前の由来は、白色の花と同属のサクラタデに似た外見です。

1856年に出版された飯沼慾斎の『草木図説』には、「宿根にして直立する性質はサクラタデと同じである。そのため、これは白花サクラタデとする」と記載されています。

シロバナサクラタデの花言葉

シロバナサクラタデの花言葉は、「優雅な清楚さ」です。

桜を思わせる美しさがありながら、小さく控えめに咲いている花姿から付いたものと思われます。

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シロバナサクラタデの特徴

シロバナサクラタデの特徴は以下の通りです。

シロバナサクラタデの自生地
シロバナサクラタデの花の特徴
シロバナサクラタデの葉の特徴

花が咲く季節8~11月
実のなる季節
生活型多年草
生活様式地生
草丈・樹高400〜1000mm
葉の形単葉(不分裂葉)
花のつき方偽総状花序
花の色赤、桃、白
葉の色
繁殖方法種、株分け
日照条件日向、半日陰
水分の必要性必要(普通~湿潤)
土の必要性必要

シロバナサクラタデの自生地

シロバナサクラタデは、日本や朝鮮半島、中国、台湾が原産地です。

日本国内では北海道~沖縄までほぼ全国的に分布しており、湿地や湿った草原に自生しています。

水気の多い場所を好む湿性植物なので、ビオトープなどに使われることが多いです。

シロバナサクラタデの花の特徴

シロバナサクラタデは、茎先に数個の花を偽総状にややまばらに付けます。

ただし、晩秋に咲いた場合は花序が太く短くなり、密に花を付ける性質があります。

花弁に見えている部分は萼で、花弁と呼べるものは付きません。

萼は白色をしていたり、上半分が赤色を帯びていたりします。

サクラタデと同じく異型花柱性で、長い雄しべ・短い雌しべの花、短い雄しべ・長い雄しべの花の双方で花粉のやり取りがなければ結実しません。

シロバナサクラタデの葉の特徴

シロバナサクラタデの葉は互生する単葉で、無柄か短い葉柄があります。

長さ70〜160mm・幅10mm〜24mmの披針形で、鋭く尖った先端が特徴的です。

葉脈の上には、ごく短く伏した毛が生えています。

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シロバナサクラタデと似た花

左:シロバナサクラタデ 中左:サクラタデ 中右:ヤナギタデ 右:オオイヌタデ

シロバナサクラタデは、「サクラタデ」「ヤナギタデ」「オオイヌタデ」と外見が似ています。

ここでは、シロバナサクラタデと3種の似た花との違いを解説いたします。

シロバナサクラタデとサクラタデの違い
シロバナサクラタデとヤナギタデの違い
シロバナサクラタデとオオイヌタデの違い

<比較表>

比較シロバナサクラタデサクラタデヤナギタデオオイヌタデ
・萼は白色または上半分が紅色を帯びる
・偽総状花序
・通常まばらに付くが、晩秋に咲いたものは密集する
・萼はシロバナサクラタデよりも紅色がかっている
・偽総状花序
・ややまばらに付く
・白色~紅色の萼
・偽総状花序
・花序の先が垂れる
・白色~淡紅色の萼
・偽総状花序
・ブラシのように花を密に付ける
・互生する単葉
・披針形
・脈上や縁にごく短く伏した毛がある
・互生する単葉
・披針形
・両面に短毛がある
・黄色い腺点がある
・互生する単葉
・披針形~卵形
・無毛または裏面の脈上と縁だけ有毛
・裏面や托葉鞘に腺点がある
・互生する単葉
・披針形~卵形
・裏面の脈上に粗い毛がある
・托葉は筒状で脈があり、無毛
草丈400〜1000mm300〜1000mm300〜800mm200〜1600mm
季節8~11月8~10月5~10月6~11月

シロバナサクラタデとサクラタデの違い

シロバナサクラタデという名前の由来にもなったサクラタデは、生態や花姿が非常によく似ています。

注目するべき違いは花の色で、シロバナサクラタデよりも紅色が目立ちます。

また、葉の両面に短毛が生えていること、黄色い腺点があることも特徴です。

シロバナサクラタデとヤナギタデの違い

ヤナギタデも水辺や田んぼの畔など水気の多い場所を好む、イヌタデ属の植物です。

茎先や葉脈からまばらに花を付けますが、花序の先が垂れています。

花弁はなく、白色~紅色の額が目立ちます。

葉は裏面や托葉鞘などに腺点があり、無毛か裏面の脈上と縁にだけ毛が生えています。

シロバナサクラタデとオオイヌタデの違い

オオイヌタデは、大きなもので1.6mにまで成長する高い草丈が特徴的です。

白色〜淡い紅色の萼が目立つ花を偽総状花序に付け、密集した花の姿はブラシのようにも見えます。

葉は裏面の脈上に粗い毛が生えているのに対し、筒状の托葉鞘は脈があり無毛です。

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シロバナサクラタデが見れる場所・植物園

シロバナサクラタデの目撃情報や、生育情報が確認された場所は以下の通りです。

善福寺公園
桜草公園
別府沼公園
帰化植物見本園
雪国植物園
など

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シロバナサクラタデの目撃情報

SNS上に寄せられた、シロバナサクラタデの目撃情報をご紹介いたします。

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シロバナサクラタデに関するFAQ

シロバナサクラタデについてよくある質問を集めてみました。

シロバナサクラタデは水中でも育ちますか?

シロバナサクラタデは水辺に適応した種であり、アクアリウムなど水中での育成も可能です。

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シロバナサクラタデの育て方

シロバナサクラタデのガーデニング情報
シロバナサクラタデの育て方カレンダー
シロバナサクラタデの栽培方法

シロバナサクラタデのガーデニング情報

シロバナサクラタデは比較的簡単に苗が手に入り、栽培も難しくないため園芸に用いられることが多いです。

育てる際は、日当たりと水もちに気を付けましょう。

栽培難易度やや難しい
株間
種まきの時期3~5月
発芽温度
生育温度
耐寒温度
耐暑温度

シロバナサクラタデの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
植え付け、植え替え
種まき

シロバナサクラタデの栽培方法

環境・土壌

シロバナサクラタデは日当たりと水もちの良い環境を好むため、年間を通して水を切らさないように注意しましょう。

土はビオトープ用の土など、湿性植物が好む土を使用します。

定植

定植は休眠期が終わる2月や3月頃に行いましょう。

植え付ける際は、根鉢を崩さないよう注意が必要です。

肥料

有機質の土を使っていれば、肥料は不要です。

ただし葉が黄色くなっていたり花の数が少ない場合は、緩効性の肥料を与えましょう。

手入れ

シロバナサクラタデは水切れを嫌うため、常に腰水で管理しましょう。

また、真夏の強い日差しで葉焼けを起こした場合は50〜60%程度の遮光を施します。

植替え

シロバナサクラタデは繁殖力が旺盛で増えやすいため、増えすぎた場合は適宜間引くか植え替えを行いましょう。

植え替えの時期は、定植と同じく2月や3月が適しています。

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まとめ

小さいながらも桜のように可憐な花を咲かせるシロバナサクラタデは、水気の多い場所を好む湿性植物です。

名前の由来にもある通り、サクラタデと外見が似ていますが花の色などに注目すると見分けることができます。

水切れさえ注意すれば比較的簡単に育てることができ、水中での育成可能なので是非自宅のビオトープやアクアリウムをシロバナサクラタデで彩ってみてください。

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