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スズメノヤリ(雀槍)とは?特徴や花言葉から似ている花との見分け方も解説

日本ではほぼ全国の草地で見ることができる、スズメノヤリという野草をご存知でしょうか。

ヤマスズメノヒエやヌカボシソウなど似ている野草もありますが、花の特徴などを観察すると区別が可能です。

今回はスズメノヤリの生態や花・葉の特徴、花言葉など基本的な情報に加え、似ている野草との見分け方や育て方などについても詳しく解説いたします。

目次

スズメノヤリとは?

スズメノヤリとはどんな野草なのか?

スズメノヤリの基本情報について解説いたします。

スズメノヤリの基本情報
スズメノヤリの名前の由来
スズメノヤリの花言葉

スズメノヤリの基本情報

学名Luzula capitata
英名
和名スズメノヤリ(雀槍)
別名・流通名シバイモ
科名イグサ科
属名スズメノヤリ属
原産地日本、朝鮮半島、シベリア東部、カムチャッカ、サハリン、千島列島
日本での主な生息地全国

スズメノヤリの名前の由来

花茎の先につける花穂の形が、大名行列の毛槍に似ているためスズメノヤリと呼ばれています。

植物名における「スズメ」は、小柄な姿を表すときによく使われる言葉です。

スズメノヤリの花言葉

スズメノヤリの花言葉は「邪魔しないで」です。

ややトゲのある言葉が、槍に似た花穂を表現しているかのように思えます。

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スズメノヤリの特徴

スズメノヤリの特徴は以下の通りです。

スズメノヤリの自生地
スズメノヤリの花の特徴
スズメノヤリの葉の特徴

花が咲く季節4月、5月
実のなる季節
生活型多年草
生活様式地生
草丈・樹高100〜200mm
葉の形線形
花のつき方頭状花序
花の色紫褐色
葉の色
繁殖方法種、株分け
日照条件日向
水分の必要性必要
土の必要性必要

スズメノヤリの自生地

スズメノヤリは、日本・朝鮮半島・シベリア東部・カムチャッカ・サハリン・千島列島まで分布しています。

国内では北海道~沖縄までほぼ全国的に分布しており、山地から海岸の草地に自生していることが多いです。

スズメノヤリの花の特徴

スズメノヤリは、3月頃から穂を伸ばします。

その穂から細長い花茎を伸ばし、先端に小さな花が丸く集まります。

花はそれぞれ6枚の花被があり紫褐色をしており、縁は膜質で白色です。

スズメノヤリの葉の特徴

スズメノヤリの葉は根元から伸びる「根出葉」で、イネ科植物のように細長い線形をしています。

葉の全体がすらりと伸びるのではなく、先端は細くとも厚い棒状になっていることが特徴です。

ツヤのある緑色をしており、線に沿って長く白い毛がまばらに生えています。

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スズメノヤリと似た花

左:スズメノヤリ 中:ヤマスズメノヒエ 右:ヌカボシソウ

スズメノヤリには近縁種がいくつか存在しますが、その中でもヤマスズメノヒエやヌカボシソウは特に外見が似ています。

ここではヤマスズメノヒエ・ヌカボシソウとスズメノヤリの見分け方について解説いたします。

スズメノヤリとヤマスズメノヒエの違い
スズメノヤリとヌカボシソウの違い

<比較表>

比較スズメノヤリヤマスズメノヒエヌカボシソウ
紫褐色の花を頭状につける紫褐色の花を数個~多数つける淡褐色の花を1個つける
線形の根出葉線形の根出葉線形の根出葉
自生地海岸や山地の乾燥した草地丘陵地の草地海岸や山地のやや湿った草地
草丈100〜200mm200〜400mm150〜200mm
季節4月、5月5〜7月4月、5月

スズメノヤリとヤマスズメノヒエの違い

ヤマスズメノヒエは、丘陵地に自生することが多い近縁種です。

スズメノヤリと似て茎の先に花穂を出しますが、形は頭状ではなく数個~多数の花をつけます。

スズメノヤリとヌカボシソウの違い

ヌカボシソウは全体的にスズメノヤリと似ていますが、花を1個しかつけないことが特徴です。

茎の先端から多数の枝が伸びており、それぞれの先に花を1個ずつつけます。

また、スズメノヤリと同じく山地の草地で生育しますが、やや湿った場所に生えていることが多いです。

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スズメノヤリが見れる場所・植物園

スズメノヤリの目撃情報や、生育情報が確認された場所は以下の通りです。

・大分川周辺
・多摩川周辺
・城の鼻公園
など

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スズメノヤリの目撃情報

SNS上に寄せられた、スズメノヤリの目撃情報をご紹介いたします。

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スズメノヤリに関するFAQ

スズメノヤリについてよくある質問を集めてみました。

スズメノヤリとスズメノテッポウは名前が似ていますが、同じ植物ですか?
スズメノヤリは食べれますか?
スズメノヤリを見つけた場合、駆除した方がいいですか?

スズメノヤリとスズメノテッポウは名前が似ていますが、同じ植物ですか?

スズメノテッポウはイネ科に分類される植物で、スズメノヤリとは別物です。

スズメノヤリは食べれますか?

スズメノヤリは、種子や根を食べることができます。

スズメノヤリを見つけた場合、駆除した方がいいですか?

スズメノヤリは繁殖力が強いわけではなく、他の種に対して特筆すべき悪影響もないため駆除の必要性はありません。

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スズメノヤリの育て方

スズメノヤリのガーデニング情報
スズメノヤリの育て方カレンダー
スズメノヤリの栽培方法

スズメノヤリのガーデニング情報

スズメノヤリは丈夫で管理も難しくないため、水やりや日当たりのコントロールができていれば健康的に育ちます。

栽培難易度
株間
種まきの時期
発芽温度
生育温度
耐寒温度
耐暑温度

スズメノヤリの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
植え付け、植え替え

スズメノヤリの栽培方法

環境・土壌

スズメノヤリは日当たり・風通りの良い環境を好みます。

暗い場所に置くと草丈が長くなるため、注意が必要です。

土は水はけがよく肥沃な用土を使いましょう。

肥料

定植の際に元肥を入れるだけで十分ですが、その後も与える場合はごくたまに薄めた液体肥料をまく程度で問題ありません。

手入れ

水やりは、庭植えの場合は降雨に任せて問題ありません。

鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。

また、下の方から古い葉が枯れていくため、こまめに取り除いて蒸れを防ぎましょう。

植替え

植え替えはほとんど必要ありませんが、水が通らないほど根詰まりしているようであれば少し間引く程度に株分けを兼ねた植え替えを行います。

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まとめ

スズメノヤリは、大名行列の毛槍に似た花穂が特徴的なイグサ科の野草です。

ヤマスズメノヒエと外見がよく似ていますが、花序の形に注目すれば見分けることができます。

簡単な管理で元気に育つため、鉢植えのまま楽しんだり育てたスズメノヤリを採取して生け花に使うこともおすすめです。

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