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タチカメバソウ(立亀葉草)とは?花や葉の特徴から花言葉・似た花との違いなど解説

キュウリグサやサンカヨウを思わせる小さな白い花が特徴的な、タチカメバソウという野草をご存知でしょうか。

本記事では、タチカメバソウの花や葉の特徴などの基本情報に加え、似た花の種類と見分け方や育て方などについて詳しく解説いたします。

目次

タチカメバソウとは?

タチカメバソウとはどんな野草なのか?

タチカメバソウの基本情報について解説いたします。

タチカメバソウの基本情報
タチカメバソウの名前の由来
タチカメバソウの花言葉

タチカメバソウの基本情報

学名Trigonotis guilielmii
英名
和名タチカメバソウ(立亀葉草)
別名・流通名
科名ムラサキ科
属名キュウリグサ属
原産地日本
日本での主な生息地北海道~本州

タチカメバソウの名前の由来

漢字で「立亀葉草」と表記するタチカメバソウは、茎が立っており、葉が亀の甲羅に似ていることが由来と言われています。

なお、近似種につる性の茎をもつ「ツルカメバソウ」という野草も存在します。

タチカメバソウの花言葉

タチカメバソウの花言葉は不明です。

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タチカメバソウの特徴

タチカメバソウの特徴は以下の通りです。

タチカメバソウの自生地
タチカメバソウの花の特徴
タチカメバソウの葉の特徴

花が咲く季節5月、6月
実のなる季節
生活型多年草
生活様式地生
草丈・樹高200〜400mm
葉の形単葉(不分裂葉)
花のつき方総状花序
花の色白、青
葉の色
繁殖方法
日照条件半日陰
水分の必要性必要
土の必要性必要

タチカメバソウの自生地

タチカメバソウは日本固有種で、北海道から本州に分布しています。

山地の渓流沿いや木陰など、湿った場所に自生することが多いです。

タチカメバソウの花の特徴

5~6月にかけて開花するタチカメバソウの花序は、茎先で2又になっています。

サソリの尾のように巻いたサソリ型花序とも言われており、8〜15個の花をまばらに付けます。

花は白または青色の5弁花で、径7〜10mm程度の大きさです。

タチカメバソウの葉の特徴

タチカメバソウの葉は茎に互生する茎葉と根から出る根出葉があり、卵形~広卵形をしています。

先端は尖っており、縁に鋸歯はありません。

下部の葉には長い葉柄がありますが、上部へいくにつれて短くなっていき、最上部はほとんど葉柄がありません。

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タチカメバソウと似た花

左:タチカメバソウ 中:キュウリグサ 右:サンカヨウ

キュウリグサやサンカヨウは、タチカメバソウと似た外見をしています。

それぞれどこを見てタチカメバソウと見分ければ良いのか、以下より解説いたします。

タチカメバソウとキュウリグサの違い
タチカメバソウとサンカヨウの違い

<比較表>

比較タチカメバソウキュウリグササンカヨウ
・総状花序
・白色、青色
・5弁花
・総状花序
・青色
・5弁花
・集散花序
・白色
・萼片が花弁状に目立つ
・水に濡れると透明になる
・茎葉と根出葉がある
・卵形
・無毛
・茎葉と根出葉がある
・卵形、スプーン形
・白い毛が生える
・2枚だけ出る
・腎円形
・縁に鋸歯がある
・縮れ毛が生える
草丈200〜400mm150mm300〜600mm
季節5月、6月3~6月5~7月

タチカメバソウとキュウリグサの違い

キュウリグサは畑や道端などに自生している、草丈の低い野草です。

花はタチカメバソウと似ていますが、葉を見ると簡単に区別が可能です。

上部の葉は細長い卵形をしていますが、根出葉はスプーン形をしており、どちらも白い毛が生えています。

タチカメバソウとサンカヨウの違い

林内や林縁の湿り気がある場所に自生する野草です。

茎先には集散花序を出し、タチカメバソウによく似た花を付けますが花弁を持ちません。

花弁に見える部分は萼片で、水に濡れると半透明になることが大きな特徴です。

また、葉は2枚しか付かず、縁には鋸歯があります。

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タチカメバソウが見れる場所・植物園

タチカメバソウの目撃情報や、生育情報が確認された場所は以下の通りです。

湯川ふるさと公園
・田代岳(荒沢登山口付近)
・西吾妻山付近
赤城山付近
など

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タチカメバソウの目撃情報

SNS上に寄せられた、タチカメバソウの目撃情報をご紹介いたします。

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タチカメバソウの育て方

タチカメバソウのガーデニング情報
タチカメバソウの育て方カレンダー
タチカメバソウの栽培方法

タチカメバソウのガーデニング情報

タチカメバソウは園芸ショップなどで苗が販売されており、自分で育てることができます。

ある程度水分を管理する必要がありますが、栽培難易度は高くありません。

栽培難易度普通

タチカメバソウの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
肥料(鉢植え)
肥料(庭植え)

タチカメバソウの栽培方法

環境・土壌

タチカメバソウは春先に日が当たり、夏場は木陰になるような半日陰の環境を好みます。

軽石・硬質鹿沼土・硬質赤玉土などの混合用土に、マグァンプKなどの緩効性肥料を根に触れないように入れて水はけの良い土にしましょう。

肥料

真夏と冬を除き、1ヶ月に2~3回の頻度で水代わりに水肥を与えましょう。

手入れ

タチカメバソウは害虫に弱いため、定期的に薬剤散布をします。

真夏と冬は水肥を与えない代わりに、土の表面が乾いた時点で水をたっぷりと与えます。

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まとめ

タチカメバソウは、直立した茎に亀の甲羅に似た葉を付けることからその名前が付いた野草です。

日本でしか見ることができない固有種で、渓流沿いなど半日陰で湿った場所によく自生しています。

キュウリグサやサンカヨウとよく似ていますが、花の形状や葉を見れば区別は難しくありません。

苗は普通に販売されているため、興味がある方はぜひ自分で育ててみてください。

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