MENU

シロザ(白藜)とは?花や葉の特徴から花言葉、似た花との違いなど解説

道端や荒地などによく自生しているシロザ(白藜)は、全国的に雑草と認識されている野草です。

しかし、若葉は食用や薬用にされることもあり、海外では日常的な野菜として扱われています。

本記事では、シロザの花や葉の特徴から花言葉やアカザなど似た植物との見分け方も詳しく解説いたします。

目次

シロザとは?

シロザとはどんな野草なのか?

シロザの基本情報について解説いたします。

シロザの基本情報
シロザの名前の由来
シロザの花言葉

シロザの基本情報

学名Chenopodium album
英名white goosefoot
和名シロザ(白藜)
別名・流通名シロアカザ
科名ヒユ科
属名アカザ属
原産地ユーラシア
日本での主な生息地全国

シロザの名前の由来

シロザはアカザによく似た野草ですが、新しい葉に白い粉が密に付くという特徴があります。

そのため、「葉が白いアカザ」という意味を込めてシロザと名付けられました。

また、白い葉を仏が座る台座に見立てたという説もあります。

シロザの花言葉

シロザの花言葉は、「結ばれた約束」です。

花が終わると萼を閉じ、やがて中に実を結ぶシロザの様子を表しているものと解釈できます。

↑目次へ戻る

シロザの特徴

シロザの特徴は以下の通りです。

シロザの自生地
シロザの花の特徴
シロザの葉の特徴

花が咲く季節9月、10月
実のなる季節
生活型一年草
生活様式地生
草丈・樹高600〜1200mm
葉の形単葉(不分裂葉)
花のつき方円錐花序
花の色
葉の色緑、白
繁殖方法
日照条件日向
水分の必要性必要
土の必要性必要

シロザの自生地

シロザはユーラシア原産の植物ですが広く分布しており、日本にも古くから帰化しています。

日本国内では全国的によく見ることができ、道端や荒地、畑などに自生することが多いです。

シロザの花の特徴

シロザの花は目立ちませんが、9~10月になると茎先や上部の葉脈から円錐花序を出します。

黄緑色の小花が集まっており、通常は密集して付けますがまばらに付ける個体も存在します。

花被片は長さ1mm程度の広卵形〜楕円形で、花が終わると5角形に閉じます。

シロザの葉の特徴

シロザは長さ15mm〜70mm・幅10mm〜50mmの単葉が互生しています。

葉の形は菱状卵形〜披針形で、縁には不揃いな歯牙があります。

また、シロザの若葉や葉裏に白い粉が付いており、この特徴が名前の由来になっています。

↑目次へ戻る

シロザと似た花

左:シロザ 中:アカザ 右:ミモザ

「アカザ」や「ミモザ」は、シロザと外見的な共通点のある植物です。

これらはシロザとどのような共通点や違いがあるのか、以下より解説いたします。

シロザとアカザの違い
シロザとミモザの違い

<比較表>

比較シロザアカザミモザ
・円錐花序
・黄緑色の花をまばらに付ける
・円錐花序
・黄緑色の花をまばらに付ける
・頭状花序がさらに総状花序に集まる
・黄金色の花を密に付ける
・互生する単葉
・三角状卵形~卵形
・若葉は白色の粉が付く
・互生する単葉
・三角状卵形~卵形
・若葉は赤色の粉が付く
・らせん状に互生する2回羽状複葉
・銀灰色
その他低木
季節9月、10月8~10月2月、3月

シロザとアカザの違い

シロザの変種であるアカザは花や葉の形にほとんど変わりがありませんが、葉に付く粉の色に注目すると容易に区別が可能です。

粉の色が白いシロザに対し、アカザはその名の通り赤色をしています。

葉の緑色と若葉の赤色でコントラストのハッキリした外見が、アカザにおける最大の特徴です。

シロザとミモザの違い

「銀葉アカシア」とも呼ばれるミモザは名前の響きが似ている他、その名の通り葉が銀灰色で少しですがシロザと共通点があります。

とは言え葉の形状は2回羽状複葉で全く異なることや黄金色の花が目立つこと、生活型は低木であることから外見的な違いが多いためすぐに見分けることができます。

↑目次へ戻る

シロザが見れる場所・植物園

シロザは公園や植物園など決まった場所だけに限らず、道端や荒地など身近な場所に自生しています。

また、家庭菜園の畑に生えていたという目撃情報も見受けられました。

白色の若葉を目印に、是非探してみてください。

見つけたシロザは食べることもできますが、野草を食べる場合はよく洗って適切な下処理を済ませたうえで調理しましょう。

↑目次へ戻る

シロザの目撃情報

SNS上に寄せられた、シロザの目撃情報をご紹介いたします。

↑目次へ戻る

シロザに関するFAQ

シロザについてよくある質問を集めてみました。

シロザは食べることができますか?
シロザで杖を作ることはできますか?

シロザは食べることができますか?

シロザは食用にされることも多く、アクやクセがないため野草に慣れていない方も気軽に食べることができます。

おひたしやナムルなど和え物にしたり、乾燥させてお茶にしても良いでしょう。

シロザで杖を作ることはできますか?

十分な大きさに育ったシロザの茎で、杖を作ることもできます。

なお、近似種のアカザの茎も杖になり、水戸黄門や松尾芭蕉もアカザの杖を使っていたと言われています。

↑目次へ戻る

シロザの育て方

シロザのガーデニング情報
シロザの育て方カレンダー
シロザの栽培方法

シロザのガーデニング情報

シロザは生命力が強いので簡単に育てることができますが、通常は苗や種子などは販売されていません。

育てる場合は自生している個体の種子を採取するか、シロザが自生している畑などの土地主に許可を得て苗を譲ってもらいましょう。

栽培難易度普通
株間
種まきの時期4月、5月
発芽温度25℃
生育温度
耐寒温度
耐暑温度

シロザの育て方カレンダー

スクロールできます
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
開花
植え付け、植え替え
種まき

シロザの栽培方法

環境・土壌

シロザは日当たりの良い場所を好みますが、生命力が強いため半日陰〜日陰でも育てることができます。

土質も選びませんが、水はけがよく肥沃な土を使うとより健康的に育ちます。

芽出し

シロザは4~5月頃に種をまき、発芽したら植え替えせずそのまま育てましょう。

定植

シロザは繫殖力が旺盛なので、植え付ける場合は囲いをして他の植物に影響が出ないよう注意しましょう。

肥料

肥料は特に必要ありませんが、定植の際に「NK化成肥料」や「尿素肥料」を追肥すると杖にも使える丈夫な茎に成長します。

↑目次へ戻る

まとめ

シロザは白色の粉が密に付いた若葉が特徴的な野草で、全国の道端や荒れ地など身近な場所に自生しています。

食用にすることもできますが、粉をしっかりと落として下茹でをすることが大切です。

生命力が強いため特別な手入れなどが不要なので、栽培は難しくありません。

食用目的で栽培する場合、若葉のうちに収穫することが美味しく食べるためのポイントです。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる